カロリーを気にしながら、食べる量や種類を調整して消費カロリーを増やすためにジョギングや筋トレをされている方も多いと思います。確かに運動不足の方は運動をした方が良いですし、食べる量も多少の調整は必要です。

 

けれど、仕事が忙しくて運動の時間が取れなかったり、ストレスでついつい食べ過ぎてしまうことは、なかなか変えられませんよね。また、食事制限や運動もある程度しているけれど体重がなかなか落ちないという方もおります。

 

そこで、今回は無理せずに適正な体重を維持するコツをお伝えいたします。最後までしっかり読んでぜひ実践してください。

 

 

腸は身体のバランスを観る第二の脳

人間の身体は常にホメオスタシス(homeostasis/一定の状態を維持する)が働いております。つまり、本来なら食べ過ぎや、運動不足の場合に最適な状況へ戻そうとホメオスタシスが働きます。その機能で大きな役割をするのが自律神経です。自律神経は脳から脊髄を通って内臓をコントロールしておりますが、実は腸には脳からの指令とは別にもう一つの機能があります。それが迷走神経と呼ばれるものです。

 

人間の腸に存在する神経細胞の4億個〜6億個あると言われており、他の身体のどの部分よりも神経細胞のが多く、なんと脊髄の神経細胞の総数と同じ位あります。この腸にある神経細胞を迷走神経(めいそうしんけい)と言い、重要な役割があるのです。

 

その役割とは腸を動かしている自律神経で副交感神経の働きを独立して担う働きと、腸内の環境状況を、自律神経を通じて脳へフィードバックする役割です。腸には免疫細胞の7割が存在し、食べたものからの細菌やウィルスの侵入を防ぐ第一防衛ラインで「臨戦対応」と「前戦状況を伝える」大事な役割があります。

 

そのような意味で腸は「第二の脳」とも言われております。脳と第二の脳である腸がしっかり働いてバランスを得ると人体のホメオスタシス(homeostasis/一定の状態を維持する)が働いて「適正な体重」も維持されます。

 

ところが、脳と腸に働きがバランスを崩すと、病気や精神的に不安定にもなります。結果、「太る、痩せる」という現象も引き起こします・

 

ポイント1 腸は第2の脳と言われる神経細胞の集まりがある。腸は免疫の最前線だから、腸の働きが悪くなると身体全体に影響が出て心身が不安定になる。結果、太る、痩せるが起こる。

 

 

腸の活動を抑制するストレス 

脳からの自律神経は脊髄を通って、内臓などをコントロールしておりますが、腸は脳からの指示を受け取るだけではなく、「腸内の情報や身体全体の状況」を脳へフィードバックします。野球でたとえるならば、脳がピッチャーなら腸はキャッチャーです。

 

ところが脳と腸のバッテーリーが不仲になることがあります。「キャッチャーである腸」の情報を「ピッチャーである脳」が受け取ろうとしない、ピッチャーの暴走球をキャッチャーがとりこぼすなどです。

 

どのような事かというと、ストレスがたまると脳が腸のシグナルを敬遠するのです。身体全体の状況をよく見えている位置にあるのが腸というキャッチャーポジションなのですが、ピッチャーはストレスというバッターが気になって、キャッチャーの情報に集中できないのです。

 

こうなると身体全体や精神もバランスを崩してしまいます。腸も過敏に働きすぎたり、動きを止めたりします。その状態が下痢や便秘です。腸が崩れると消費カロリーを抑えて蓄積するか(太る)、消費カロリーを上げて細胞代謝を活性化(やせる)させるかという判断が混乱するのです。

 

つまり、脳と腸のバッテリーが崩れると人体のホメオスタシス(homeostasis/一定の状態を維持する)が働いて「適正な体重」が維持されなくなります。

 

ポイント2 腸は身体全体の状況を見渡せるキャッチャー。脳がキャッチャーの情報を得て初めて、脳というビッチャーは正確なコントロールが可能になります。ところが、「ストレスというバッター」を脳が恐れすぎると腸の情報を聞かなくなり、体調や体重のコントロールができなくなります。

 

改善する方法

脳であるピッチャーがパニックになっている時こそ、腸であるキャッチーが冷静さを取り戻して、ピッチャーを安心させる必要があります。そこで、一旦タイムという休憩を入れてメンテナンスをいたしましょう。その時に役立つのが「呼吸」「脊椎運動」「腸内環境」「体温アップ」です。

 

 

歩く呼吸法

これまで呼吸の有用性は色々と書かせていただきましたが、呼吸をコントロールすることで、ストレスで暴走している脳をなだめます。興奮系の交感神経を鎮静系の副交感神経を優位に働かせる呼吸法でスイッチングさせるのです。

 

ここでは、普段からできる呼吸法をお伝えします。それは歩く呼吸法です。歩くことは生きることの基本です。高齢者が足を痛めて歩けなくなると一気に体調を壊すことがあります。それだけ歩くこと大切なのです。

 

歩くときはダイエットだから消費カロリーをあげて心拍数をあげようと考える必要はありません。それよりも、自律神経を調整することが重要です。歩く事で重要なことは「裸足」の感覚です。足の裏を意識して歩きます。できれば底の柔らかいシューズをゆるめに履いてください。理想は「裸足」です。地下足袋や五本足指シューズなどでも良いです。

 

それらがない場合は靴下を5本指か足袋(たび)タイプにしてください。歩くときに足の裏を意識するとは「足の指を意識」することだからです。

 

足の指は足全体と腰回り、腹筋背筋をコントロールするのです。このことについては今後に書いて行きますが、ここでは足の指、足の裏を意識すると覚えてください。

そして、足の裏を意識して歩くと自然と「腹式呼吸」が働き出します鼻から息を吸い、口から長く吐きながらゆっくり歩きましょう。血圧が安定し、心拍数が緩やかに、体温が上昇します。

 

息を1回吸って、息を口から2回吐きながら歩きます。「スー(鼻/吸う)、フーフー(口/吐く)

 

 

正座金魚運動

正座金魚運動とは、正座の姿勢から身体を左右に揺らす運動です。頸椎(けいつい)、脊椎(せきずい)、腰椎(ようつい)を左右に揺らすことで3箇所の自律神経が各内臓へ配管されるポイントを刺激しながら調整を行います。

 

脊髄の構造は人間が進化の過程で魚、両生類、四足歩行と左右にくねる動きを残しております。しかし、二足歩行になってからは「くねる」動きをしなくなりました。そこで脊髄を横に振る運動で「くねる」動きを行い自律神経のバランスを整えるのです。

 

ゆっくり10分くらいやると良いでしょう。お腹の調子が良くないときは、この運動を行うと働きが良くなります。下痢、便秘両方とも有効です。

 

腸内環境

腸内には100兆個以上もの細菌住んでいると言われております。この細菌で特に食食べ物を分解して酵素を生み出す細菌が増えると栄養の吸収が良くなりますが、腐敗菌が増えると体調を壊します。酵素を生み出す菌を善玉菌と表現されることが多いのですが、この善玉菌は腸内がアルカリに傾いている時に増えます。

 

ところが、腸内が酸性に傾くと腐敗菌が増えてしまいます。それだけではなく、腸内が酸性に傾いていると

 

などの現象が起こります。そこで重要なことは1つです。これはとてもシンプルなことですが、「季節のものを食べる」です。

 

実は自律神経は何万年以上も季節に合わせて、身体の環境をコントロールしております。特に食べ物はその影響が大きいのです。

 

現代社会では季節を無視して、夏の野菜を冬に食べたり、冬の食べ物を夏に食べるなどいたします。その結果、体内環境である特に腸内のバランスが壊れるのです。

 

また、昔は寒い時は食糧が減るので保存方法として発酵食品を作りました。漬物や味噌、納豆などです。冬場は副交感神経の働きも抑えられているので腸の働きも落ちます。そこで腸の働きをフォローする発酵食品は身体の理にもかなっているとも言えます。

 

まずは、ネットでも調べられますので季節の野菜や食べ物を注意してとることをいたしましょう。

 

腹巻

お腹を冷やすことは腸にとっては厳禁です。腹巻なんてと思うかもしれませんが、昔から「お腹を冷やすな」と言われております。特に小さな赤ちゃん、ご年配は腸を冷やすと自律神経の働きが乱れて交感神経が高まります。

 

逆にお腹を温めると

 

 

などが体質改善には、お腹に腹巻がおすすめです。

 

 

まとめ

最後に大切なことをお伝えします。無理な食事制限や運動ノルマはそれ自体がストレスになります。結果、リバウンドやなかなか痩せられなかったりします。けれど、腸を整えるという生活に注目すると、ストレスを軽減して心にゆとりを与えてくれます。身体がリラックスして体調も良くなります。

 

すると、基礎代謝を上がり体温も上がります。ちなみに体温が1度上がれば1日に180カロリーの消費になると言われております。180カロリーはやく5キロのウォーキングに相当します。そして免疫力も向上するのです。

 

そして、腸の働きが安定すると脳は「安心だ蓄えなくて良い」と判断し、ホメオスタシスhomeostasis/一定の状態を維持する)が働いて適正な体重に自動調整するのです。

まずは、できることから実行しましょう

※本記事の内容は、執筆当時の学術論文などの情報から暫定的に解釈したものであり、特定の事実や効果を保証するものではありません。