目次
筋肉は本来の30%しか能力を発揮していません。

総合力を上げる ネコのジャンプ

呼吸力
先に自動車のエンジンとパーツの話を書かせていただいましたが、F Iやレースカーでもエンジンを含めた総合力がパフォーマンスを最大化します。けれど、スポーツなどで身体力のパーフォーマンスを引き上げる場合はどうしても本来の身体機能を偏らせてしまう事があります。 たとえば、サッカーでは手を使っていけません。格闘技では逃げてはいけません。つまり、ルールという規制の中で身体を使わなければならないからです。 けれど、人間の身体は人類が二足歩行を始めてから数万年もかけて作り上げてきた身体システムなのです。したがって、身体能力を最大限に引き出すためには一旦、人間が不自然に作り上げている「目的」から離れて、自然環境に準じた身体操作を取り戻す必要があります。 とは言うものの、昔の人がやっていた様な生活の中での肉体労働を現代でやることは難しいでしょう。そこで、ある一定の法則を確認しながら自分で身体の調整を行って行ける方法をご説明いたします。トランスミッション

指と身体の相関イラスト
トランスミッション とは自動車ではエンジンの動力を伝えるギアですが、自転車にもついております。たとえば、坂をのぼる時にはシフトをローに入れます。これはエンジンにかかる負担を軽くするために駆動側の歯車を大きくします。自転車も同じですね。ペダルを踏む回数は多くなりますが、踏む力は軽減されます。 逆に下り坂や加速がついた時にはシフトをトップに入れます。駆動側の歯車を小さくするのです。この事で自動車のエンジンや自転車ならペダルの回転数を下げても車輪の回転数が上がります。 これと同じ仕組みが人間の身体にもあるのです。たとえば、腕を曲げる時に「小指、薬指、中指、手首、肘」と順番に曲げて行くと力が入りやすくなります。この時に呼吸は吸う事で更に力が入ります。 腕を伸ばす時は「人差し指、中指、親指、肘、肩」と伸ばして行き、息は吐く事で力を出しやすくなります。 この様に指と身体の大きな部位の筋肉、呼吸とは関連性があります。これは手だけではなく足も同じです。指と身体の相関イラストを見ていただけるとわかる様に大きな筋肉と小さな筋肉、先端とコアは密接に関係しており、その関係性を円滑にトランスミッションとして作動させているものが呼吸なのです。 この具体的な関係については今後に書かせて頂きますが、まずは指先と呼吸とコアや大きな筋肉の関連性があることだけを覚えておいてください。マニュアル操作

オートマ操作

メンテナンス 座禅

座禅イラスト
座禅は心身のホームポジション (基本)です。全ての動作を行うための一番フラットな心身の状態を知っておくためにも丁寧に日常に取り入れましょう。 イラストの様に最初は足を組みにくいかも知れませんが、出来るだけ練習してください。 足首をよく回して、足の裏と母趾をしっかりマッサージ することで徐々に足を組むことができる様になります。 最初は片方の足だけでも大丈夫です。少しずつ慣らして行きましょう。一番大切なことは日常を離れることです。習慣を離れて違う世界で自分の心身を眺めるためにもぜひ座禅の座り方を習得しましょう。