意思疎通がなんとなく苦手で会社でも浮いてしまう。学校では友達と話題は合わせているけど、なんとなく孤独感を感じている。その様な方は実は感性が高いのです。その感性をさらに伸ばすことで、新しい自分に目覚めて夢を実現した実例をご紹介いたします。

 あわせて、それを可能にする「マインドフルネス トレーニング法」もご紹介いたしますので、最後まで読んでいだけると幸いです。

 

 夢を実現した青年のお話

この写真は私の門人のカフェでケーキは自家製です。クッキーもトレードマークでていねいに焼き上げております。今回はこのお店のオーナーのお話です。

 

15年くらい前ですが、彼は20歳くらいの時に私の合気新道の道場に入門をしました。ロッククライミングをしているスラリとしたイケメンです。稽古も熱心に遠くから通っておりました。けれど仕事が忙しくなり、なかなか道場に通えない日が続きました。

 

彼の仕事は父親が大工さんで、大工を継ぐために父親の下で見習をしておりました。そんなある日、道場の移転で片付けをしていると、彼がヒョッコリ顔を出したました。そこで私は彼に声をかけました。

 

「久しぶりだね。」

「はい、忙しくて中々来ることができずにすみません。何をされているのですか?」

「道場を移転するのだけど、そう言えば君は大工さんだったね。新しい場所での大工仕事がいくつかあるのだけれど、君とお父さんにお願いできないかな?」

「はい、喜んで。父にも言います。」

「頼むね。」

 

という事で新しい道場の大工仕事を彼に頼みました。大工仕事は親子で丁寧にしていただき、思った以上に素晴らしい仕事をして頂きました。そして大工仕事の最終日に、彼は私に「実は悩んでいることがあるんです」と言いました。

「私でよければきくよ」と言うと

「実は僕はイタリアンレストランをやりたいのです。でも、父の仕事を継ぐと言ってしましったし、この年齢ではもう無理かと思ってます。」

と言うので、

私は「君は何歳だったかな」と尋ねると

「僕は20歳になったところです」

「だったら、遅くなんかないよ」

「先生、料理をやるために学校へ行かないとなりませんが、そのお金もないのです」

「いや、私の友人も何人かお店をやっているが学校で習ったと言うのはあまり聞かないよ。どこかのお店で下働きをして覚えた人ばかりだ。それで君は大工仕事もできるから、お店でもなんでも自分で作れるではないか」と言うと、

彼はしばらくする考えて「先生!やってみます」と顔を赤めて言いました。

 

それから、数日して彼は再び道場に来て

「先生!来週からイタリアに行ってきます。バックパッカーで貯金が続く限り旅をしてきます。まず、イタリアの食べものを味わってみたいのです。」と言うので、

私は「それは良いことだ、お金が途中でなくなりそうになったら、折り紙を折るといいよ。折り紙は海外では珍しいからきっとパフォーマンスで小銭も稼げるよ」

と言うと彼は「やってみます!」をこたえました。

 

翌週、彼はイタリアへ旅立ちました。

 

それから数ヶ月後に彼はイタリアから帰ってきました。

「先生!折り紙でお金頂きました!それに仲良くなって家に招かれたり、助かりました!」私は「どうだった、収穫はあったかい?」と尋ねると、

 

彼は「はい、実は僕は子供の頃から口下手で他人と話すことが苦手だったのです。でも、全く言葉が通じないイタリアで必死に道を訪ねたり、お金がない時に泊めてもらったり、色々な経験をしているうちに、人とコミュニケーションをする楽しさが分かってきました。」

 

「それは素晴らしいことだ!」

 

彼は「先生、僕は今から住み込みで雇ってもらえそうなお店を探すことにしました。イタリアでの経験がありますから、言葉の通じる日本だったら飛び込みで探せる様な気がします」

 

それから、彼はこの店で働いてみたいと思うところを探して飛び込みをしました。今まで全く飲食関係で働いた経験はありません。それでも、「言葉が通じるのだから、思いもきっと通じる!」そう信じて何日も何10件も働いてみたいと思うお店に飛び込んで、「雇ってください!」と探し続けました。

 

そして、ようやく住み込みで働かせてもらえることになったのです。そして彼はその店や次の店と3年間一生懸命に働きました。

 

ある日、また彼は道場にやって来ました。

「先生!24時間働けるお店は知りませんか?」と言うので、「24時間はどこも雇ってくれないし、死んじゃうからやめといた方が良いでしょう。で、なぜ?」と聞くと、

「はい!そろそろお店を持つ準備に入りたいので稼ぎたいのです」と言うので、

「それなら知り合いのホテルに聞いて見よう」と伝えました。

 そして、彼はそのホテルで働くことになりました。

 

 

ついに店をオープン!

それから、彼は本当に一生懸命に働いてお金を貯めました。1年か2年だったと思いますが、そのお金で小さなお店をオープンさせたのです。オープンする前に彼はメニューを考えているのでアドバイスをくださいとメニュー案を道場に持って来ました。そのメニューは本当に必死に考えたのでしょう。びっしりと料理や飲み物の名前が書いてありました。

 

私は「なんでもやってみないと分からないけれど、最初は自分が出したい料理でいいのではないかな?あとはお客さんの声を聞けばいい。」

 

そうして、お店をオープンしなかなかの人気店になって行きました。けれど、色々と苦労をした様で、ストレスで味覚障害になったり、従業員がやめたり、色々なことがありました。けれど、コツコツと仕事をして、やがて結婚もしました。

 

最近ではコロナの影響があって仲間のお店も閉めたりする様になりましたが、彼はこんな時だからと学生さんに無料で弁当を配ることをしました。

 

「先生、僕は料理がしたくてお店をしています。だから、食べることに困っている学生さんがいるなら、料理を求める人がいる限り僕は料理を出します。」

「素晴らしいです。ところで、もうお店を開いて何年になるかな?」
「もう6年になります」

「すごいことだよ。」

 

彼が無料で弁当を学生さんに出していることを知った近所の病院の先生が「私たちにできることは寄付することだけですがどうぞ」と言って寄付をくれたそうです。彼はそのお金で学生さんに弁当をつくります。

 

今もお店で彼は毎日頑張っているのです。

 

無口で人見知り、他人とのコミュニケーションが苦手だった彼は今、人間のど真ん中で生きています。素晴らしいことですが、どうして彼が変わったか皆さんお分かりになりますか?

それは、彼に「夢」や「生きがい」があったからです。

 

できないと思う気持ちを彼は乗り越えました。それは最初のイタリアでのバックパッカー での経験からでした。

 

言葉ではなく、思いを伝えること、思いは自分の内部から湧き上がってくるものであること。それが全てです。それがマインドフルネスの力です。マインドフルネスは座っておしまいではありません。内面から湧き上がる思いに対するフタをとり外すことです。

 

自分には無理だし、そんな夢はないと思うかもしれません。でも、実はどんな人にもその力があるのです。その力をどの様にして手に入れるのかをお伝えいたしましょう。

 

 

言葉が生まれる前に心を結ぶ

突然ですが、動物と話ができますか?おそらく、多くの人は動物と話すことなんて無理だと思うでしょう。けれど、案外多くの人が動物と話をしております。

 

たとえば、家にネコや犬、小鳥を飼っている人ならわかるかもしれません。なんとなくではあるものの、何を訴えているのか、何を求めているのかが分かりますよね。

 

あぁ、お腹が空いている。お散歩に連れて行って欲しい。寂しい、嬉しい、大好き、怖い、愛している。分かりますよね。時には動物だけではなく、植物なども育てているとなんとなく植物にも意志があると感じることがあります。

 

この、「なんとなく」を感じることが、言葉が生まれる前の「気持ちの共有」なのです。動物同士なども案外おしゃべりですよ。

 

動物同士や植物なども共感を通じて会話をしている

言葉は人間が発明した道具の様なもので情報を伝えるには便利です。ところが、人間は言葉が巧みになると言葉がなければ意思疎通ができないと思い込んでしまっております。

 

動物は言葉を話しませんが、共感によって意志を伝え合います。時には高度な情報のやり取りをしております。

 

たとえば、動物が「伝えたい」と「感じる」だけで群が社会性を作ったり、子育てや夫婦、友情を育むことは理解できるかと思います。

 

しかし、人間は言葉に頼り過ぎて「伝えたい」と「感じる」が弱くなっているのです。また、他人とのコミュニケーションが苦手な人は「感じる」感性が強い人が多い様に思います。感じる力が強いと、言葉で伝える難しさを先に感じてしまうのです。その様なことはありませんか?

 

この人はこんな風に思っていると感じると、それが気になって自分の思いを伝えることをためらったり、自分の気持ちが膨らんでどの様に言葉で表せば良いか迷ったりすることがありませんか?

 

感性が強い人ほど、本当は共感する力が強いのですが、逆に言葉を使わなければならないと思い込んでしまうと、コミュニューケーションや会話が苦手と思い込んでしまいます。

 

言葉は道具に過ぎません

文字や言葉は素晴らしいツールです。けれど、本当に大切なことは「共感」と「伝えたい思い」なのです。私がハウステンボスの中で「国際武道場 維新館」を妻と経営していた時は外国人の生徒が多かったのですが、当時の私と妻は中学生レベルの英会話力でした。

 

私などは、YesOKくらいしか話せません。ところが、生徒は日本の文化や武道を学びたいという気持ちが強く、私たちにも知って欲しいという思いが強かったために「言葉の壁」をあまり感じませんでした。

そして皆、家族の様なお付き合いをする様になって行きました。写真の子供たちはもう今は大人になりアメリカにおりますが、今でも心がつながっているのを感じます。

最初にご紹介したカフェのオーナーになった彼も言葉の通じないイタリアへ行き自分に目覚めました。大切なことは「知りたい」と「伝えたい」と言う純粋で強い気持ちです。共感する心です。

 

おすすめしたいことは、動物を家族として迎えること。犬や猫、小鳥、ハムスター、金魚、メダカ、カメなんでも良いですし、植物のサボテンや観葉植物でも良いです。言葉の通じない生き物と友達や家族になることです。

 

その事であなたの心に必ず変化が生まれます。自分の「伝えたい」や「感じたい」と言う心の働きが強くなります。その事でコミュニケーションが難しいものではなく、大切なことは「自分の本心を知る事」であり、そして心を込めて相手へ本心を伝えること、相手の本心を受け止めることだと知るでしょう。

 

そして、何よりも大切なことは自分の本心に向かい合う「勇気」なのです。その勇気を「言葉が伝わらない愛する者たち」が教えてくれるのです。

 

 さいごに

何よりも大切なことは、自分の本心に向かい合う「勇気」です。人は言葉に頼るあまりに嘘も上手になります。嘘が上手になればなるほど、自分にも嘘をついてしまうのです。もう一度、言葉以前の世界を思い出しましょう。

 

そこには本心があります。その本心と向かい合う勇気さえあれば人は素晴らしい人生と巡り合うのです。

 

あなたの素晴らしい人生が開かれますように。


※本記事の内容は、執筆当時の学術論文などの情報から暫定的に解釈したものであり、特定の事実や効果を保証するものではありません。