はじめまして。

瞑想・マインドフルネスアプリ「リルック」を運営しているRelook株式会社代表の熊谷(クマガイ)といいます。

いつもリルックをご愛用くださり、誠にありがとうございます。リリースから半年経ちまして、おかげさまでダウンロード数も2万を超えてきました。日々、ご利用者様にご満足頂けるようにリルックを改善する毎日です。

 

なぜ瞑想・マインドフルネスのアプリを作っているのか

さて、今日は初めてのブログということで、なぜ弊社が瞑想・マインドフルネスのアプリをやっているのかという思いについて、書かせていただきました。

始まりは、代表の私が、前職で倒産を経験し、ホームレスになったことです。

ホームレスの時は、人生のどん底にいました。まるで光が全くない完全な暗闇にいるようで、どうすればいいか分からず、不安が常につきまとっていました。そんな時、僕を救ってくれたのが、瞑想・マインドフルネスでした。瞑想・マインドフルネスをやると、再度動き出すエネルギーが湧きだしてきたのです。

 

「これを世の中に広めるのは、自分の天命だ」

 

と感じ、この会社を設立するに至りました。ホームレスになってから約8ヵ月後のことでした

このアプリを手にとってくださった方は、何かしらのストレスや不眠などの課題を抱えてらっしゃるご利用者様がほとんどだと思います。今回は、そんな皆さまにとって、このNoteが少しでもご希望・ご参考になればと思い、筆を取りました。

 

ホームレスからの起業

「東京から一度、去ろう」

前職の倒産により、お金を全て失い、借金を抱えたままホームレスになっていた僕は、一旦、地元に戻ることを決心した。

愛知の実家に戻り、「再度、復活するんだ」という思いで、そこから2ヶ月間、自分が人生の全てを賭けて挑める事業を探し始めました。

と言っても、いきなりカッコいいことができるわけもなく。まずは、資金集めから始めました。

 

「なんとか再起動のための資金を確保しなければと・・・とはいえ、受託やバイトでは時間が惜しい。」

 

まずメルカリで、売れるものは全て売りました。星野源の初回限定盤のCDを手放したのは悲しかったですが、合計で4万くらいになり、思わぬ恵みでした。

他に脳裏によぎったのは、治験でした。

 

「自分の体を実験台にするんでしょ、怖いな」

 

と避けていたのですが、背に腹はかえられぬということで、治験に申し込みました。幸い健康体だったので、治験の試験をパスし、3日間入院しました。(リアルこんな感じの共同部屋です)

血を抜かれまくって、ヤク中みたいな腕にはなりましたが、治験では採血以外の時間は、全て自由時間。その間ずっと再起業の準備ができたので、思い返せば最高のバイトでした。

 

「早い!もうお金振り込まれている」

 

退院から2週間ほどで、念願のキャッシュを手にしました。これほど貴重な8万円はなかったです。

治験から実家に帰ってきました。そこから1ヶ月間は毎日、家から徒歩10分のガストがオフィスになりました。朝から夜まで、ドリンクバー単品で引きこもり、前職の反省と次の事業案を練る日々でした。

 

間違いない、これだ。これに人生をかける。

 

1ヶ月、純粋に自分に向き合って、市場も分析し、人生の全てをかけたい!と思える事業領域が決まりました。

そうなれば、いざ行動!実家にいても事業が進まないので、東京に戻ることを決心しました。しかし、そこには大きな問題がありました。

住む場所ない問題です。

 

「家がないと、暮らしていけないよな・・・でも、実家にいても何も進まない。ええい、とりあえず東京に行こう・・・!!」

 

と、東京行きをノープランで決め、そこから約2ヶ月のホームレス生活が始まりました。

戦いの地、東京へ

一番暑い8月中旬、寝袋とブルーシート、そしてパソコンとノートだけを詰め込んだリュックを背負い、名古屋から新宿の夜行バスに乗り込みました。

 

「絶対に再出発してやるんだ。でも、現実的にどうやって・・・いや、自分ならやれる。」

 

と、期待と不安が入り混じった思いを胸に眠り着きました。眩しい光で目を覚まし、カーテンを開けた瞬間、視界に圧倒的な高層ビルが飛び込んできました。

 

「あー、東京に戻ってきた・・・!」

 

と、高揚感が自分を包み込みました。しかし、それも束の間。バスを降りると、すぐさま寝床の心配が襲ってきました。

 

「一旦、今日の寝床を決めよう。」

 

色々考えた結果、出てきた答えは

 

「早稲田に行こう」

 

でした。早稲田は母校なので、土地勘があり、なんとなく安心感があったからです。

大学の周辺をウロウロし、雨風をしのげ、人があまり来なそうな場所を見つけました。

ブルーシートを引き、寝袋に入り、眠りに入ろうとするも、下はコンクリートで硬い、おまけに人の声や足音が少しでもする環境では人間ってゆっくり寝れないんですね。ほんとうにちょっとの物音で、目が覚め、全然疲れが取れませんでした。ホームレスの方の大変さが今は少し分かります。

 

「これは再出発どころではない・・・」

 

と思い、そこで恐る恐る「泊めてくれませんか」と友達へ連絡することに。

すると、

「全然いいよ!」

と、皆が快く泊めてくれ、ゆっくりと寝ることができました。なかには1ヶ月近く泊めてくれた友達もいたほどです。

当時のスクショ(今見てもいいやつすぎませんか)あの時、泊めてくれたみんな本当にありがとうございました。

寝床は確保したのですが、ホームレス時、他に困ったことがありました。それが、作業場所です。

 

「電源あって、遅くまで空いてて、お金のかからない場所ないかな」

 

と、色々模索した結果、行き着いた場所がマックでした。

マックだと電源があるんですよね、しかも冷房も効いていると、さらに24時間空いていると。十分すぎるオフィス機能じゃないかと。

そこで、友達の家から30分歩いて毎日、通ってました。

2ℓの水を持ち込んで、買うのは単品のハンバーガーかソフトクリーム。そして、朝から晩まで居座る。

店からしたら、ほんと嫌な客ですよね。南行徳のマックの店員さん、あの時はありがとうございました。完全にオフィスとして使ってました。

ホームレス、仕事を確保する

いつものようにマックで、新しい事業の準備をしている時に、LINEに1通の連絡が届きました。

 

知人「お久しぶり!今、何やってるの?」

自分「あ、今、色々あって無職です」

知人「そうなんだ!ちょっと手伝ってほしい仕事あるんだけど」

自分「お、なんでしょ」

知人「PMの仕事なんだけど」

 

話を聞くと、自分が小さいころから好きだったアーティストのアプリ開発とECサイト構築の仕事でした。

「これは運命だ!」と思い、ありがたく仕事を受けさせてもらいました。とても楽しく仕事ができ、しかも、これで再起業のための現金を獲得することができました。

ホームレス、家を確保する

そんな生活も2ヶ月が過ぎ、突如としてホームレス生活も終わりを告げました。

半年会っていない友達からBBQのお誘いがきたのです。ホームレスの身なので、行くのに迷いましたが、せっかくのお誘い&なんとなく気になり行ってみることに。

BBQも終わり、会場の自宅から最寄り駅まで歩いてる途中に天使の福音は鳴りました。

 

自分:「今日は、久しぶりに楽しかった。ありがとう!」

友達:「そういえば、今、家ないんだよね。あそこの家、1室空いてるんだけど、よかったらどう?」

 

と、お誘いが。家賃を聞くと、都内ではあり得ない安さ・・・!この時は、受託の売上が入るようになっていたので、即決で1ヶ月後に入居しました。

基本、寝袋でずっと寝ていたので、2ヶ月ぶりに布団で寝た時は、「布団って、ふかふかー!!!」と気持ち悪い笑みが止まりませんでした。

共同創業者との出会い、再起業へ
仕事、家が見つかり、最後は「人」だなと思い、仲間を探し始めました。

「まずは、何よりCTO(アプリ開発をまとめるリーダー)だな」

前職で、CTOを初期から内部に抱える重要性を認識していたため、大学1年の頃からの付き合いで、自分が知る限り一番優秀な開発者の友達に連絡をし始めました。

 

自分「久しぶりにご飯行かない?」

CTO「お、久しぶり。いきましょ」

 

と、こんな感じで会うことに。ご飯を食べて話を聞いていると彼も前職から独立して、0→1を始めようと模索しているところでした。

 

「一緒に会社やろう!」

 

と、その場で誘いました。タイミングの良さもあり、とんとん拍子で、会社の登記とサービスの開発まで進んでいきました。

彼のジョインは、とっても大きく、一気に物事が進んでいきました。今まで1人でスコップで穴を掘っていたところに、ショベルカーで乗り付けてきてくれたような感じです。

ある日、自分がデザインツールでアプリのデザインを作っていると、

 

CTO「優秀なデザイナーいるよ、彼、紹介しようか」

自分「ぜひ!」

 

という流れで、優秀なデザイナーも連れてきてくれてました。山中(仮名)くんの加入で、一気に洗練させたデザインが出来上がり、サービスのクオリティが一気に高まりました。

会社にとって初めての、人が人を呼ぶ循環が生まれた瞬間でした。

三人目の仲間

僕らが作っていたサービスは、今、うちの会社のメインプロダクトになっている瞑想・マインドフルネスのアプリでした。

そのサービスをリリースするには、ナレーターさんがとっても重要でした。レストランで言えば、料理人に当たる人です。その人の腕前が、そのレストランの質を大きく左右します。

そこで、

「誰かいいナレーターさんいないかな・・・」

と考えていると、1人、思い当たる人がいました。

「確か、昔の彼女に誘ってもらっていったヨガの先生が、ナレーターのお仕事やってたな。」

と思い、LINEで連絡することに。

 

自分「お久しぶりです!」

先生「あ、お久しぶり〜、どうしたの?」

自分「ちょっとこういうこと今始めてて、ナレーターさん探してたら、先生の顔が浮かんで!」

先生「それは嬉しいー!ナレーターが本業なので、一度、話を聞かせてもらってもいい?」

自分「ぜひ!じゃあ、この日程でどうですか」

 

と、これまたトントン拍子にCTOに引き続き、重要なポジションの仲間が、見つかりました。今では、コンテンツの責任者として正式にジョインしてくれています。

 

リルックのリリース

ホームレスになってから、8ヶ月後の2019年2月に登記し、4月に皆さまにお使いいただいている瞑想・マインドフルネスアプリ「リルック」のiOS版をリリースすることができました。

 

ホームレスからの再起業の中で学んだこと

今回の経験は本当に自分にとって大きな経験でした。その経験から学ばせていただいたことを、以下、記していきます。

 

・悲劇の中でこそ、大切なものに気づく 

ホームレスというある種、社会的な信用を失っている状態は、悲劇のように見えます。しかし、今、振り返れば自分にとって、とても必要なことだったと思っています。

今まで、なぜか人と近い距離になることが怖いところがあり、人を頼るということを無意識的に避けていました。しかし、人を頼らざるを得ない状況になり、人様にがっつりと頼りました。すると、皆、事業に失敗した人間を暖かく迎えてくれました。

「人ってあったけぇ・・・」と心の底から思いました。

普段は見えてなかったけど「人」という、こんなにもありがたい財産に恵まれていたんだと気づかされました。もちろん家族もお仕事をくれた方も。全ての方に暖かさを感じました。

辛い、大変だ、という状況の中だったからこそ、普段なら見逃してしまっている富・有難さに気づき、感謝することができました。今は、これまで以上に普段から感謝を心がけて生きていて、幸福度が上がりました。

 

・純粋さこそが、パワーを生む

実家に帰省していた時に、自分の人生全てを賭けて挑める事業が見つかりました。それが「瞑想・マインドフルネス」でした。心の底から確信しました。エゴが全て洗い流され、純粋になった先に見つけたものです。

すると、不思議なものでトントン拍子で色々なものが揃っていきました。

まずは、オフィス。とあるベンチャーのプログラムに選んでもらったことで、今も使わせていただいている渋谷にあるPlug and Play by 東急不動産を確保できました。

次に、先ほど紹介した。家が確保したことで、しっかり軸足を据えることができるようになったため、事業が一気に進めやすくなりました。

さらに、仕事。複数の友達の会社から3つくらい仕事を頂き、現金を確保することができました。

最後に、仲間。共同創業者、ナレーター、サービスリリース後にブログを見て連絡をくれた4人目のメンバー。今は、組織はメンバーの力が全てだと心の底から思います。

今回の事業が、ここまでトントン拍子でいってるのは、必ずしも偶然だとは思いません。

 「心からやりたい!と思うことをやっている」

からだと思います。

 

船井総研創業者の船井幸雄さんが、こんなことを言っています。

「人間がやりたくないことをイヤイヤながらやったときの効果を1とすると、やりたくないことでも、納得して取り組めば、1・6の効果が上がり、やりたいことを納得して行うと、1・6の2乗(約2・6)の効果を上げる。」

純粋になり、やりたいことを見つける。大人こそ子供へ戻る。それが人の可能性を引き出すトリガーなのでしょう。

 

今後どのような世界をつくりたいか

自分は、昔から常に優しく生きたいと思っていました。

しかし、そのためには強さが必要だと前職の失敗経験で身に沁みて学びました。日々、己を磨く姿勢。そうすることで心も能力も高まっていく。

その結果、優れた人格・能力で、人を笑顔にすることができる。その姿勢が今までの自分には足りないものでした。前職で学ばせていただいたことを生かし、今回の事業では関係していただける全ての人を幸せにしていきます。

今回の会社では、「人の心に灯りをともすお手伝い」をしていきたいと思っています。そのためのメインの方法が、瞑想・マインドフルネスです。

僕自身、大学4年次に就職したかった企業に落ちて、「今後の人生をどうしようか」と真っ暗闇の中で出会ったのが、瞑想・マインドフルネスでした。その後、起業・フリーランスという道を選択してからも、今までずっと一寸先はどうなっているか分からないという暗い暗い道を歩いてきました。

特に前職の大変な時期は、人生で一番の暗闇でした。なかなか眠れず、少し寝れても、悪夢で目が覚める。身体は不調になる。髪の毛はどんどん減っていく。毎日が後悔・不安・恐怖との戦いでした。そんな中で、身動きが取れなくなることもありました。

 

この時に必ずやっていたのが、瞑想・マインドフルネスでした。マインドフルネスは、「今」に対する気づきそのもの(being)であり、行為(doing)です。

・自分がどういう思考パターンになっているのか?

・何を恐れているのか?

・何を求めているのか?

こういった普段なら見逃してしまいがちな、自分の心の状態をしっかりと掴むことができます。人の思考は1日6万回と言われていますが、その90%以上は無意識とも言われています。思考は、意識せねば掴めぬものです。

 

現状はしっかり把握できたら、あとはそこから瞑想で、自分の目的を達成できるような積極的な思考に整えていきます。

・現状をポジティブな側面から見ると、どう肯定できるか

・自分の目的が達成した時、自分の周りにどんな風景が見えるか

・目的を達成している自分は、どのような人物であるか

こうして積極的な思考を持つと、自分の心に明かりがともります。暗闇の中の光ほど心に勇気をくれるものはありません。少しの光があれば、真っ暗闇の中でもなんとか前に進むことができました。

積極的な思考を持つ重要性は、はるか古来から言われていて、近年では松下幸之助、稲盛和夫、永守重雄さんの師匠でもある「中村天風」が説いています。大谷翔平も天風の著「運命を拓く」を熟読してるそうです。

そうやって歩み続けていると不思議なもので、家族、友達など様々な人が、灯りをどんどん分けてくれるようになりました。そして、今まで真っ暗闇の道だったのが、はっきりとした道となって見えるようになってきました。

 

積極的な思考が、積極的な行動を呼び、そして、積極的な結果に繋がったのだと思います。

 

世の中には同様に真っ暗闇の中を歩んでいる人がたくさんいます。いえ、たくさんというか全員がそうだと思います。誰もが一度は暗闇の中を歩く経験をするはずです。

その時に慌てふためくのか、その場から動けなくなるのか、冷静に灯りをともし前に進むのか。どのような選択をするかで、その後の人生は大きく変わります。

 

Relook株式会社では、そんな人の心に灯りをともすお手伝いを事業を通じてしたいです。皆が真っ暗闇の中でも自分の心に灯りをともせるようになった時、日本はどうなるでしょうか。

年間の自殺者は2万人を超え、交通事故の死亡者5000人の約4倍もいます。この自殺者は減るでしょう。

年間の犯罪件数、90万件。27年連続で増加し続けている虐待の件数13万件。これらも減るでしょう。

人の心が、行動を決め、結果を生み出す。

ならば、心を変えることができたのなら、結果は自ずと変わるのではないか。

その結果、平和で、笑顔で暮らせる日本社会が作れるのではないか。

瞑想・マインドフルネスは、心を変えます。しかも、それはただの気休めではなく、ハーバード大学などの一流機関の研究で脳的レベルでの変化が裏付けられているものです。

 

2022年までに日本で1000万人に瞑想・マインドフルネスを届ける

 

これが僕らの直近の目標です。今、これを読んでくださっている皆さまは、社会を平和にする仲間です。本当にありがとうございます。

もっと多くの人を仲間にするために、リルックを圧倒的に満足できるサービスに作りあげて、瞑想・マインドフルネスを、筋トレ・ランニング・ヨガのように健康の維持にとって当たり前の文化にしていきます。

そんなの無理だと思うかもしれません。しかし、自分は、そうだとは思いません。なぜなら瞑想と近しいイメージだったヨガが、従来のイメージを変えることに成功しているからです。昔は、宗教的イメージがあったかもしれませんが、今はどうでしょう?

「美」というイメージが強いのではないでしょうか。ヨガはイメージが変わるまで15年かかりました。しかし、それはスマホが普及する前の時代の話です。圧倒的に情報伝達スピードが上がり、指数関数的に物事が変化している現代においては、3年あればイメージは変わると踏んでいます。

最後に

ここまでお読みくださり、誠にありがとうございます。

以上が、リルックを作った理由になります。リルックは、皆さまのおかげで成り立っています。まだまだご満足いただけていない点も多いにあると思います。リルックでは、皆さまからのご意見を心よりお待ちしております。

ご意見のお送り先は、こちら

これから、瞑想やマインドフルネスに関すること、ストレスや睡眠、生産性に関わることなど、ご利用者のニーズにあったブログを書いていきますので、引き続きリルックをよろしくお願い申し上げます。

Relook株式会社 代表取締役
熊谷 祐