「Googleが瞑想を導入してるのは知ってるけど、その理由って何なの…?」
「瞑想ってビジネスにも役に立つって聞いたけどそれって本当…?」
という疑問をお持ちではありませんか?
たしかにGoogleが瞑想を取り入れていることは聞いたことがある人は多いと思います。しかし、その詳しい理由を知っている人は少ないのではないでしょうか。
今回の記事では、Googleが瞑想を導入した理由について、詳しく紹介していきます。
また、Googleが取り入れている瞑想のやり方やビジネスへの影響もお伝えしますよ。
目次
Googleでも実践される瞑想
瞑想はいまや国内外を問わず、多くの有名企業が導入しています。ビジネスシーンに瞑想を活用していく先駆けとなったのがGoogleです。
これからGoogleで実践されている瞑想についてご紹介していきます。
なぜ瞑想が採用されたのか?
なぜGoogleで瞑想が採用されたのか、ということについてご紹介します。
Googleは言わずと知れた世界のリーディングカンパニーです。
そのGoogleで瞑想が採用されたのは、カバット・ジン博士がGoogleで講演をしたのがきっかけだと言われています。
その講演を聞いていたエンジニアのチャディー・メン・タン氏がGoogle内で瞑想を定着させました。
心を整えるマインドフルネス瞑想を日々実践しやすい形にしたことで、多くのGoogle社員に熱狂的に支持されました。その結果、Google社は瞑想を採用したのです。
実際の取り組み
それでは、実際の取り組みをご紹介します。
Googleには、社員が就業時間の20%を本業以外のプロジェクトに使ってもいいというルールがあります。そのルールを活用してチャディー・メン・タン氏が開発したのが「S・I・Y」というカリキュラムになります。
「S・I・Y」とは Search Inside Yourself の略で、日本語に訳すと”己の内側を探れ”というものです。Googleの社員は「S・I・Y」のカリキュラムを受講しながら、瞑想のノウハウを日々の生活のなかで実践しています。
また、Googleの本社には”瞑想ルーム”と呼ばれる瞑想を行うことができるスペースが設置してあるので就業時間中に瞑想を行う環境が整えられています。また、企業研修にもマインドフルネス瞑想が取り入れられ、社員が瞑想に触れる機会が多いのが特徴です。
ビジネスの現場での広がり
マインドフルネス瞑想を導入している企業はGoogle社だけではありません。
瞑想のメソッドを取り入れている企業の例を挙げると、
・Apple
・インテル
・ヤフー
・ナイキ
・メルカリ
など、海外の大企業をはじめ著名な日本企業でも採用されています。
ビジネスへの良い影響が科学的に証明されたこともあり、今後もどんどんビジネスの現場に広がっていくことが予想されます。あなたの会社に導入される日も近いかもしれませんね。
瞑想がGoogleのビジネスにもたらした好影響
続いては、瞑想がGoogleのビジネスにもたらした影響についてご紹介します。
瞑想がGoogleのビジネスにもたらした良い影響は多くあると言われていますが、今回は大きく分けて3つほど紹介していきましょう。
生産性の向上
1つ目は、生産性の向上です。
瞑想は”脳機能の向上”に効果があるという科学的な証明がされています。
継続的に瞑想を行うことによって物事を客観的に捉える能力をコントロールする”背内側前頭前野”という脳の部位が活発になったというデータもあるほどです。
毎日瞑想を行うことによって、思考がクリアになり無駄な雑念によって仕事を邪魔されることが少なくなりました。その結果、目の前の業務により集中力を発揮できるようになったと言われています。
社員一人ひとりの集中力があがったことで会社全体としての生産性が向上したのです。
結束力の強化
2つ目は、結束力の強化です。
一見すると、あまり瞑想とは関係のないことのように思う人が多いかもしれません。
しかし、瞑想には他社とのコミュニケーションを円滑にする効果もあると言われています。
実際に瞑想を導入しているGoogle社では、瞑想を取り入れる以前と比べて社内コミュニケーションが円滑になったと回答する社員が多いのです。
結束力が強化される理由のひとつに、瞑想の”人間関係のストレスを軽減させる”効果が挙げられています。
瞑想を行うことで自律神経が整えられて他人に対してイライラしたり、ネガティブな気持ちを抱いたりすることが少なくなるのです。
また、瞑想をすることで自分自身と向き合うことができますが、それと同時に他者に対しても誠実な関心を寄せられるようになります。お互いに気遣い、尊重することでチーム内の結束力が強化されるのです。
よりイノベーティブに
3つ目は、よりイノベーティブになったということです。
瞑想を行うことによって、日常のストレスや悩みが軽減されます。その結果、思考がクリアになって創造性豊かなアイデアが出しやすい状態になるのです。
また、瞑想によって他者とのコミュニケーションが円滑になりました。その結果、お互いのアイデアをぶつけ合うことでよりイノベーティブなものが作り出せるようになったと言われています。
Googleは世の中に新しい価値を提供し続けるという使命を持っている会社です。
瞑想を行うことで、社内でよりイノベーティブな考えが生まれやすくなっているのでしょう。
瞑想の方法
実際に、Google社で取り入れられている瞑想のやり方をご紹介します。
Googleで取り入れられている瞑想は決して特別な方法ではありません。日常の中で瞑想を取り入れられるように工夫してやってきましょう。
①楽な姿勢になる
まずは、楽な姿勢になりましょう。
瞑想をするからといって、お寺でやっているような座禅のポーズをイメージする方も多いと思いますが、まずは自分が一番楽だと感じる姿勢で始めましょう。
・オフィスの椅子に座る
・床にあぐらをかいて座る
・ベッドで仰向けになって横になる
など、自分が一番楽だと感じる姿勢で構いません。
あくまで姿勢は一番やりやすいものから始めていきましょう。
重要なのは少しの時間でもいいので継続をすることです。
もう1つのポイントは、服装はできるだけゆったりとしたものにするということです。
カラダを締め付けてしまう服装だと充分なリラックス効果が得られないかもしれません。オフィスで行う場合は、ネクタイやベルトなどを少し緩めて行うと良いでしょう。
②自分の呼吸に集中する
次に、自分の呼吸に集中しましょう。
言い換えると、自分の呼吸に意識を向けるということです。
鼻から息を吸ってゆっくりと息を吐き出す、という動作に意識を向けるだけで頭がスッキリしていきます。
鼻から息を吸っているときに、自分の肺がゆっくり大きくなっていくのを感じましょう。
全身に酸素がいきわたっているのを感じ、ゆっくりとカラダの外に出していくイメージです。
やっている途中に色々な考えや雑念が入ってきても、頭に浮かんできた考えや雑念をしっかり自覚しましょう。無理に追い払ったりせずに、ゆっくりと手放すことがコツです。
③心が落ち着いていくのを感じる
最初はなかなか感じにくいかもしれませんが、徐々に心が落ち着いていくのを感じましょう。
心を無理やり落ち着けようとするのは、むしろ逆効果になることがあります。
呼吸に集中して瞑想を行っていくうちに、自然と心が落ち着いていきます。働いているときや家事をしているときなど、日中活動していると心が休まる瞬間はほとんどありません。
心がザワザワして落ち着かないような時に瞑想を行うことで、意識的に心を落ち着かせていきましょう。
ここでのポイントは、徐々に変わっていく自分のなかの微妙な変化に目を向けてあげることです。
忙しい人は色々と考えなければならないことが多くあるでしょう。ですが、瞑想をしているときだけは自分の心が落ち着いていくことを許容してあげてください。
瞑想を導入している組織
瞑想を導入している会社はGoogleだけではありません。
冒頭でも紹介したように、欧米を中心に多くの大企業が瞑想を取り入れています。
今回は瞑想を導入している3つの組織をピックアップしてご紹介していきますね。
インテル
まず、1つ目にご紹介するのはインテルです。インテルには”Awake@Intel”という独自の瞑想プログラムがあります。
世界10万人の従業員に対して、9週間にわたる瞑想のプログラムを展開したことで大きな注目を集めました。
元々、インテルには休日でも仕事をするように求められる企業文化がありました。しかし、マインドフルネス瞑想を取り入れてからそのような企業文化はなくなりました。
その結果、社内の生産性は大きく向上したと言われています。
瞑想が企業の働き方を変えてしまったというのは非常に驚きですよね。
ナイキ
2つ目は、言わずと知れた世界有数のスポーツメーカーのナイキです。ナイキも、社内でマインドフルネスを導入しています。
ナイキは社員のために開催したマインドフルネスのワークショップの指導員を正式に社員として雇用しました。その後、13名のメディテーションチームがつくられ、社員に向けて瞑想のメソッドを広められています。
ビジネスだけではなく、スポーツの世界でもマインドフルネス瞑想は浸透していっています。スポーツ界ではバスケットボールのNBAなどでも試合の休憩時間に瞑想を取り入れている選手も出てきているほどです。
アメリカ海軍
3つ目は、アメリカ海軍です。アメリカ海軍と聞いたら、体育会系でスパルタな精神論で指導が行われていそうなイメージがありますよね。
実は、アメリカ海軍でもマインドフルネス瞑想が実践されています。
アメリカ海軍が仕事をする現場は過酷で精神的にもタフな状況が多いそうですが、そのような状況下でこそ瞑想の効果が実感できると言われています。
色々なことがもの凄いスピード感で進んでいく環境の中で、瞑想で培った集中力と決断力を発揮することが可能です。
また指導者にもマインドフルネス瞑想の研修が取り入れられるなど、アメリカ海軍でも瞑想は重要視されています。
日本のマインドフルネスの展望
最後に、日本のマインドフルネスの展望についてご紹介します。
日本国内で初めてマインドフルネス瞑想を研修で取り入れたのが、名刺管理サービスを提供しているSansanです。
これを皮切りに日本国内でも、続々と瞑想を導入する会社が増えてきました。ヤフーやトヨタ自動車、リクルートなど多くの有名企業でも採用されています。
最近では瞑想ができる専用のスペースを設置しているコワーキングスペースもあるほどです。日本でもマインドフルネスの需要はどんどん高まっていくでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回の記事では、Googleが瞑想を導入した理由をご紹介いたしました。
瞑想はビジネスシーンでも大きな効果を発揮します。
もちろん企業が導入することは望ましいですが、瞑想は個人でも取り組むことが可能です。
継続して瞑想を行うことで、ビジネスの場面でも効果を実感できると思いますので、ぜひ実践しましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
※本記事の内容は、執筆当時の学術論文などの情報から暫定的に解釈したものであり、特定の事実や効果を保証するものではありません。