授業中になかなか集中できず、先生の話や、授業の要点を聞き逃してしまうことはありませんか?授業の間ずっと集中力を持続させるのは大変ですよね。集中するまでに時間がかかる、短時間で集中力が途切れてしまう、といった悩みはよく聞きます。自分で集中力をコントロールできずにいると作業効率も低下し、モチベーションも上がりません。

集中力は仕事のパフォーマンスにも大きな影響を与えます。何かを成し遂げている人は、凄まじい集中力や、セルフコントロール力を持ち、自分自身をうまく動かすことができるものです。それは才能やセンスではなく、努力や習慣によって身に付けられます。


何かに集中するという行為は特別なことではありませんが、集中力を持続させたり、必要なときにスイッチを入れられるかどうかは、個人差が大きいですよね。集中力を高めるための手軽な方法として、瞑想を取り入れるのがおすすめです。瞑想を続けると、集中力アップが期待できると言われています。

瞑想を習慣化し、集中力を高めれば日々の学習にも変化が出るはずです。ダラダラと勉強しても、集中していなければ内容は頭に入ってきませんよね。瞑想で集中力を付けて、効率良く時間を使えるようになり、作業パフォーマンスの向上を目指しましょう。


なぜ瞑想が勉強に効果的なのか?

瞑想が勉強となぜ関係があるのか、不思議に思われている方もいるでしょう。日本ではまだ浸透率は高くありませんが、海外では瞑想は一般的な習慣です。特に各業界で偉業を成し遂げた実力者たちから、圧倒的な支持を受けています。テニス界で世界ランキング1位のジョコビッチ選手や、バスケットボールの神様と呼ばれたマイケル・ジョーダン選手、Appleの創設者のスティーブ・ジョブズ氏も瞑想実践者として有名です。海外では瞑想を行う際には、瞑想アプリが積極的に使われています。

瞑想は集中力だけでなく、ストレスを軽減したり、心を落ち着けて、物事をポジティブに捉えられるようになるのです。自己理解が深まるため、幸福度が増し、自己肯定感も高くなると言われています。瞑想を続けるとさまざまな面でプラスの影響を受けるようになり、勉強や仕事の成果にも繋がるため、世界の実力者たちはこぞって瞑想を習慣にしているのです。

瞑想が勉強に効果的なのはストレスを軽減し、心の安定を得られることだけが理由ではありません。瞑想を習慣にすることで、生活リズムが整い、心身共に健康でいられるという点も挙げられます。テスト勉強や受験に励む方は、夜更かしや、偏った食生活で不健康な生活になりがちですよね。学校が終わってからは、ダラダラと過ごしてしまい、夜になってから勉強を始めると寝るのが遅くなります。翌朝は眠い目をこすって学校へ行くと、眠くて集中できないという悪循環に陥ります。そのような習慣を瞑想が変えてくれるので、ぜひ集中力アップ学習意欲を上げたい方は挑戦してみましょう。


朝瞑想のポイント

瞑想は朝に行うのがいいと聞いたことはありませんか?眠りから覚めたばかりの身体は、まっさらな状態です。余計な刺激や不調に邪魔されることなく瞑想できる、最適な時間と言えます。1日が清々しい気持ちでスタートできるでしょう。

朝早めに起きて活動する「朝活」は生活リズムが整い、作業効率も高くなるとされています。瞑想をしてから、軽く勉強をして、学校や予備校、塾などへ行き、オンライン授業を受けるという流れがおすすめです。

朝におすすめの瞑想のスタイルをご紹介いたします。忙しい中で瞑想を習慣にするためには、日々のスケジュールに組み込んでおくことが重要です。最初の頃は「キツいな」「やめたいな」と思うかもしれませんが、少しの努力と継続が自分自身の変化に繋がります。短い時間でいいので実践してみましょう。


朝にオススメの瞑想スタイル①

勉強や受験でストレスが溜まっていませんか?そんな方は集中力の向上と共に、ストレス発散や、感情のコントロール力を養うことができる、マインドフルネス瞑想に挑戦してみましょう。
マインドフルネス瞑想は、瞑想をベースにした心のトレーニング法で、「今この瞬間の自分」に意識を向け、自分自身を客観的に捉えることを目的としています。

普段は意識をすることのない、今現在の自分を観察してみると、多くの「気付き」を得られるでしょう。いつもは見過ごしてしまう自分の思考の癖を知る機会にもなります。集中力や決断力が向上すると言われているため、勉強に励む学生の方にはぴったりです。また緊張やプレッシャーからネガティブな思考になるときもマインドフルネス瞑想がおすすめですよ。短くても大丈夫ですので、5分間のマインドフルネスを朝の習慣にしましょう。

<やり方>
  1.椅子に浅く座り、背筋を伸ばしましょう。手は膝に置き、力は入れすぎずに楽な姿勢になります。
  2.目を閉じたほうが集中できそうな場合は、軽く目を閉じましょう。
  3.大きな深呼吸をします。呼吸に意識を向けて、息の出入りを感じてみましょう。息を吐いたとき、吸ったときのお腹の動きや、身体の変化にも注意深く観察してください。
  4.途中で集中力が切れて、何か考えごとをしたり、呼吸に意識を向けるのを忘れてしまうかもしれません。けれど慌てずに、気付いた際にまた呼吸に注目しましょう。どんな考えが浮かんで    
  きても、ただ観察することを続けます。


朝にオススメの瞑想スタイル②

初心者の方に特におすすめなのが誘導瞑想です。誘導瞑想とは、音楽や音声アプリを使うことにより、瞑想状態に入りやすくすることを言います。

最初から自己流で瞑想を行うのは、感覚を掴めずに諦めてしまうかもしれません。慣れないうちは、音声アプリや動画を活用してみましょう。臨床心理士や、ヨガインストラクターなど専門家が監修したコンテンツが利用できる、Relookの音声アプリがおすすめです。リマインダーが設定できるため、誘導瞑想を朝起きてから行えるように夜の間にセットしておきましょう。

時間を決めておけば、3日坊主になることもありません。アプリをうまく活用しましょうね。音声ガイドのセリフがあると、自然に瞑想に入り込めるようになるはずです。流れてくる声に合わせて、力を抜き自然体で瞑想を始めましょう。朝起きてからの瞑想の種類は豊富にあるので、その日の気分に合わせて選んでくださいね。


<やり方>
  1.Relookのアプリを起動し、選んだコンテンツをスタートさせます。
  2.体勢は仰向け、椅子に座る、床であぐらなど、誘導瞑想の音声ガイドに従いましょう。
  3.音声ガイドの声に合わせて呼吸を行い、瞑想を始めましょう。


Relookアプリについてはこちらを参照してみてください。


朝にオススメの瞑想スタイル③

通学中にも行える「歩行瞑想」で身体を動かしながら、集中力を高めましょう。座ったまま集中するのが苦手という方には特におすすめです。身体を動かすことができるため、身体の動きに意識を向けやすい瞑想法と言えます。

「歩く」という行為は無意識で行っている方が多いのではないでしょうか?歩行瞑想ではその動作に「気付く」ことが目的です。毎日、何気なく足を動かして歩いていますが、身体の細かな動きを説明できる方は少ないはずです。歩くことを意識してみると、動いているのは足だけでないと気付き、新たな発見があるでしょう。長さは5分から始めて、慣れてきたら徐々に時間を増やしてくださいね。家の中でも、外でもできますので、変化を付けながら毎日歩いてみましょう。

<やり方>
  1.手足をリラックスした状態で姿勢を正し、足の裏を地面にしっかりと付けて立ちます。
  2.今の自分に注意を向けて、身体の状態に気付くために全身を観察しましょう。
  3.ゆっくりと歩き出します。1歩ずつ動いている感覚を確かめながら歩いてください。地面に足の裏が着く瞬間も、どのくらいの強さなのか、どこから触れているのかを感じてみましょう。
  4.歩きながら雑念が湧いてきたとしても、落ち着いて身体の動きに集中し直します。何度も繰り返すことで、歩く行為にだけ意識を向けられるようになってくるはずです。

歩行瞑想についてはこちらの記事で解説していますので、詳しく知りたい方はぜひこちらの記事も読んでみてください。

まとめ

瞑想と勉強は無関係のものに思われるかもしれませんが、瞑想の効果は勉強に活かすことができるのです。瞑想によって集中力をコントロールすることが可能になり、生活習慣も整うと、作業効率が上がります。学習の成果にも直結するでしょう。

できれば瞑想を始めたら、短くてもいいので心身の変化や、そのとき感じたことなど、瞑想に関する記録を付けてみましょう。習慣化するためには、見える形で成長を残しておくと励みにもなります。

瞑想で得られる集中力やセルフコントロール力は、社会で働くようになってからも必要になります。「高みを目指したい」「成功したい」と思う方は、学生の頃から習慣付けておくことで周囲とも差が出るでしょう。ストレスフルな社会を生き抜き、自分らしく人生を切り開くためにも、瞑想でポジティブな考え方や切り替えができるようになることは重要です。ぜひ今日から瞑想を始めてみましょう。

※本記事の内容は、執筆当時の学術論文などの情報から暫定的に解釈したものであり、特定の事実や効果を保証するものではありません。



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