そもそもなぜタバコを吸ってしまうのか?

    
厚生労働省の調査によると、習慣的に喫煙している人は17.8%、そのうち男性が29.0%、女性は8.1%です。喫煙者の中でタバコをやめたいと思っている人の割合は全体で32.4%、男性が30.6%、女性は38.0%にも上ります。
(引用:厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室 平成30年国民健康・栄養調査結果

タバコはやめたいと思っても、習慣になっているとやめるのはとても大変です。禁煙を成功させるのは、簡単なことではありません。タバコをやめられない大きな原因は、ニコチン依存に陥るからだと言われています。

タバコに入っているニコチンは、タバコを吸うと肺から脳へと到達し、脳が快感を感じるドーパミンという物質を放出します。この快感を味わってしまうと、タバコをやめようとするときに離脱症状が出てしまうのです。タバコが吸いたくなったり、イライラしたり、集中できなかったりといった離脱症状を抑えるために、喫煙を繰り返してしまいます。そのため「タバコをやめたくてもやめられない」状態に陥り、抜け出せなくなるのです。

喫煙は日々のストレスを解消してくれる訳ではありません。何かに依存していても、問題の根本的な解決にはならないのです。タバコを吸えてホッとしたり、イライラが消えたりしているのは、ニコチンの作用によるものだということを正しく認識しましょう。
タバコが日常のストレスや、心の問題を解決してくれる訳ではないと気付くことが、タバコをやめることへの第一歩になりますよ。タバコを吸うと落ち着くと感じるのは、心理的依存が強いため、少しずつタバコから距離を置くようにしましょう。

瞑想が喫煙者に及ぼす良い影響


喫煙はがんや脳卒中、循環器疾患、呼吸器疾患など、多くの病気と関係しており、予防できる最大の死亡原因と言われています。また喫煙の時期が早いほど、疾病のリスクが上がるだけでなく、死亡率が高くなるのです。(参考:厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト

身体に悪影響だと分かっていても、なかなかやめられない喫煙者の方は多いのではないでしょうか?気分を落ち着けるために、タバコを吸ってしまいますよね。タバコには依存性があるため、禁煙を決意したのに結局吸い始めてしまった、というケースはよくあります。禁煙に失敗すると、自己嫌悪に陥ったり、さらにタバコに頼るようになったり負のループから抜け出せなくなります。タバコをやめるためには、自分の感情や思考と向き合うことが必要です。そのために瞑想が役立ちます。

瞑想は喫煙者の方にとってもメリットがたくさんあります。自分自身をコントロールする力を得られたり、感情思考を客観視できるようになるため、イライラや不安感に「気付く」ようになるでしょう。ネガティブな気持ちやストレスで吸っている事実をあなたが理解することが重要なのです。
瞑想をすることで客観的に自分自身を見つめることができ、タバコの悪習慣から離れやすくなりますよ。即効性の有無は個人差がありますが、精神的な落ち着きを得られるため、喫煙者の方は良い影響を受けるでしょう。タバコを吸いたいときこそ、瞑想に取り組んでみてくださいね。

禁煙に効果的な瞑想のやり方


禁煙したい方におすすめの瞑想のやり方をご紹介します。「吸いたい」という気持ちを抑えるのは難しいですよね。長年喫煙が習慣になってしまっている方なら尚更です。瞑想により客観的に自分の心を見つめて、自分自身をコントロールできるようになりましょう。

瞑想の呼吸法を習慣化することで、心身共に変化が現れるはずです。短い時間から少しずつ始めてくださいね。用意するものもなく、いつでもどこでも始められますので、気軽な気持ちでチャレンジしてみましょう。気軽にできる瞑想のひとつ、マインドフルネス呼吸法をご紹介します。

<やり方>
1.姿勢を正して、体勢を整えましょう。リラックスしていますが背筋は伸びている状態です。
2.目を閉じた方が集中できる場合は、軽く閉じましょう。
3.鼻から息をゆっくりと吐き出します。完全に吐ききったら、その分だけ大きく息を吸い込み.ます。鼻から酸素が身体に入ってくるのを感じましょう。
4.深い呼吸を何度も繰り返します。途中で何か考えごとをしたり、集中が途切れたりしても、呼吸に意識を向けるようにしてください。

無音だと集中できない、時間が経つのが遅く感じてしまう、という方は音声アプリを活用してみましょう。Relookのアプリならコンテンツが100以上も揃っています。音声ガイドにより瞑想状態に入れるように誘導してくれるタイプは、瞑想初心者の方におすすめですよ。喫煙者の方には「タバコとの距離を見直す」という健康的な体作りを目的とした瞑想がぴったりです。ぜひ音声ガイドに合わせてやってみてくださいね。

瞑想で禁煙する時に役立つオーディオセラピーとは?


オーディオセラピーをご存知でしょうか?自宅で音声を聴きながら行う本格セラピーのことです。人に打ち明けられない悩みや、心に引っかかっている問題、ストレスなどを、自分自身の力で解決に繋げます。心のモヤモヤを解消したり、癒しを与えるもの以外に、スピリチュアル性の高いコンテンツも揃っているため、目的によって使い分け可能です。

・人間関係
・禁煙
・健康
・開運
・エネルギー波動

オーディオセラピーには喫煙者向けに、喫煙が身体と心に及ぼすフラストレーションを解消してくれる「ヒーリング瞑想」が用意されています。喫煙によるストレスを緩和してくれる効果があり、不快感からも解放されるはずです。心が満たされると、ストレス解消や、不安感を打ち消すために、タバコを吸う必要はないのだと気付くでしょう。タバコを吸うのが習慣になっているタイミングで、瞑想を行ってみるのがおすすめです。

TM瞑想と禁煙


最後にTM瞑想のご紹介です。TM瞑想(超越瞑想)はインドで受け継がれてきた古い瞑想法のひとつです。インド人のマハリシ・マヘーシュ・ヨーギーによって広められました。Transcendental Meditationの頭文字を取ってTM瞑想と呼ばれています。医療、教育、福祉などさまざまなシーンで用いられ、科学的に効果が実証されている瞑想法です。(参考:超越瞑想®総合サイト

瞑想の際に「マントラ」と呼ばれる、仏に対する祈りを表現した短い言葉を、心の中で唱えます。心が完全に静まった、落ち着いた状態である「超越」を体験することで、自己治癒力を活性化させ、脳機能も回復できると言われているのです。TM瞑想は1回20分間で、毎日2回ずつ行います。TM瞑想は専門的な知識を得た教師から教えてもらう必要があるため、本やビデオでは学べません。

そんなTM瞑想は禁煙にも効果を発揮することが分かっています。身体の緊張を緩和し、心身を落ち着けてくれるため、タバコへの依存が徐々に薄れていくと言われているのです。
瞑想法を続けることで、欲求や思考にも変化が出てきます。
生活習慣を変えることなくタバコの量を減らせるため、忙しい方や、ストレスの多い方でも実践できますよ。心身共に深いリラックス状態に入る時間を毎日作るようにすれば、自然と穏やかな感情が湧き上がってきます。そのためイライラした気持ちが抑えられて、心の余裕を感じられるようになり、タバコへの執着もなくなるでしょう。

まとめ


タバコは心の安定を与えるように見せかけて、喫煙自体がストレスを生む原因になっています。依存性が強いため、自力でやめることは難しいもの。健康や将来を考えるとタバコをやめた方がいいのは分かっているけど、どうせ禁煙できないし、と諦めてしまいがちですよね。少しでもタバコをやめたいと思われている方は、ぜひ瞑想を始めてみましょう。

瞑想の習慣化により、気持ちを安定させたり感情をコントロールしやすくなります。心を客観的に眺めることができると、本当にしたいことや、考えていることなど、自己理解も深まるはずです。そのため、なぜ自分がタバコを吸いたいのかという気持ちにも気付けるようになります。

瞑想を続けていると、喫煙で誤魔化していたイライラやストレスを根本から解決できるでしょう。瞑想にはメリットがたくさんあるので、禁煙を目的にせずとも1度試してみるのはおすすめですよ。

※本記事の内容は、執筆当時の学術論文などの情報から暫定的に解釈したものであり、特定の事実や効果を保証するものではありません。