ヴィパッサナー瞑想とは


今回はヴィパッサナー瞑想のやり方に関する書籍の紹介ですが、その前にまずヴィパッサナー瞑想とは何かを軽くご説明したいと思います。

まずヴィパッサナー瞑想は「観察の瞑想法」と言われています。

自然な姿勢をとり、その時の心身の状態をひたすら観察します。
「ちょっと猫背になってるな」とか、「いま心臓の動きを感じた」とか何でも良いので感じたことを素直に受け止めます。

ただし感じたことに解釈を加えてはいけません。
例えば、「猫背になってるな」と感じた後に「じゃあ姿勢をただそう」とか、「心拍が早いな」と感じた後に「いま緊張しているんだな」とか解釈してはいけません。
ありのままの姿を受け止めて、あとは放っておくのがこのヴィパッサナー瞑想の肝です。
この瞑想を例えば座った状態や立った状態あるいは歩いている状態で行うのが基本的なヴィパッサナー瞑想のやり方です。

ヴィパッサナー瞑想の効果としては、幸福感が上がったり集中力が増したりといった効果が有名です。


いま軽くヴィパッサナー瞑想についてご紹介しましたが、こうした情報をしっかりと得られる機会はなかなかありませんよね。
この記事はもちろん、瞑想に関して非常にまとまった情報が得られるものだと思います。

ただ私たちの記事を含めたネット記事以外ですと、いい情報源はそう多くありません。

そこで今回ご紹介したいのが、ヴィパッサナー瞑想に関する書籍です!

この記事では、良い本を見分けるにはどこを見れば良いのか、おすすめの本は何かなどを解説していきます。

ヴィパッサナー瞑想のやり方を学べるいい書籍の見分け方



瞑想の本は数も多くないので、あまり質にバラつきはないのですが、それでもあまり参考にならないなと思う本はあります。
そうした本を見分けるためのポイントをいくつか挙げてみましょう。

– やり方がきちんと書かれている
– わかりにくい言葉(スピリチュアルな言葉など)が少ない

主にこの2点が当てはまるものには参考になる本が多いです。
もちろんこれだけで完全には判別がつかないので、ご自身で本屋で確認するなどして合うものを選ぶのが良いでしょう。

ヴィパッサナー瞑想のやり方の書籍、読み方のコツ

普段あなたは瞑想の本って読まれますか?なかなか読む機会がない方が多いのではないでしょうか。
そこでまずはヴィパッサナー瞑想や瞑想一般に関する本を読むときのコツを少しご紹介したいと思います。

話半分で?



さて、瞑想の本はまず瞑想をする上で基本となる考えを説くものが多いです。有益なものもたくさんあって後々その内容はご紹介するのですが、そうした教えの中にはちょっと胡散臭いなと感じるものも多々あります。
例えば、「生命力」という言葉が出てきたり、脳や脳波の話になったりと、「本当に実践的な内容はあるんだろうか?」と疑いたくなることもしばしばです。

ただ良い本においては、どの内容も(それが胡散臭そうに見えても)実は重要な意味をもつことばかりです。

例えばとある本には、「不幸は我々の心が作るものだ」というブッダの教えを紹介するものがあります。
なんだか陳腐な自己啓発書に出てきそうな言葉ですね。
でも実はこれってとても大事な考え方なんです。

それを瞑想を通して理解するかどうかはともかく、人生を生きる上でそう考えた方が絶対に幸福に生きられます。
だって、自分たちの心次第で幸か不幸か決められるんですから。

そう、この考え方自体はとても重要な意味を持っています。
ただ多くの方はこういった内容を胡散臭いなどと疑心暗鬼になってしまうのは事実で、その気持ちもとてもよくわかります。

そこで瞑想の本を読むときの心構えとして、「胡散臭い内容はスルー」としてしまっても良いです。
胡散臭いと思って読むのをやめてしまうよりも、自分が受け入れられる内容だけでも吸収した方が絶対にお得ですから、「ちょっと信用できないな」と思った内容な全部スルーしていきましょう。

ただ、ここだけはできるだけ読んでほしい部分として、瞑想とは何か」あるいは「ヴィパッサナー瞑想とは何か」について書かれている部分、そして「瞑想のやり方」が書かれた部分はぜひ読んでもらいたいです。
「やり方の部分」は実践的な内容になっていることがほとんどですし、それを理解するために「そもそも瞑想ってどんなものなの?」という所は知っておいた方がいいです。
この2点だけ押さえれば、あとは「自分がすんなり受け入れられる内容だけ読む」という気持ちで読み進めるのが良いでしょう。

時間は気にしない!



もう一点、この手の本を読む際の注意点として「瞑想にかける時間は自由に決めて良い」ことをお伝えしておきます。

本の中では例えば、この瞑想法は15~30分やりましょうとか、はたまた長いものだと数時間行いましょうなどと書かれています。
しかし毎日の生活の中で確保できる時間は人それぞれです。
またそれ以上に、「続けること」が何よりも大切です。

そのため本の中に書かれている「オススメの時間」は気にせずに、自分がやりやすい・続けやすい時間だけやってみるのが良いでしょう。

ヴィパッサナー瞑想のやり方の本・書籍ーオススメ1位



さて、早速オススメの本をご紹介します。

まずオススメしたいのはこちら。
自分を変える気づきの瞑想法【第3版】: ブッダが教える実践ヴィパッサナー瞑想』です。

この本のおすすめポイントは、何より「手順がしっかりと書かれている」点です。
瞑想を行う際の動作やポイントを丁寧に解説してくれています。
ヴィパッサナー瞑想にて大事な「スローモーション」と「実況中継」についても書かれており、大切なポイントがしっかりと説明されている印象です。

ややスピリチュアルに感じられる内容も書かれていますが、どれも瞑想家にとっては納得の内容で、決して胡散臭い話ではありません。
ヴィパッサナー瞑想のやり方を知りたいという人におすすめしたい書籍です。

ヴィパッサナー瞑想のやり方の本・書籍ーオススメ2位



続いておすすめしたい本は、
『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』です。

こちらの本は、日常の悩みはどこから生じているのか、そして瞑想がどうやってそれを解消する手助けをしてくれるのかを解説してくれています。

今回は「ヴィパッサナー瞑想のやり方」に関する書籍紹介なので2位に甘んじましたが、本一般としてであれば1位としてご紹介したいものです。
いわゆる自己啓発書やビジネス書として面白く参考になる本です。

「反応しない練習」というタイトルも非常に良いですね。
ヴィパッサナー瞑想の心得である「反応しない、追い求めない」がしっかり反映されています。

ただ一点残念なのは、瞑想のやり方自体がそこまで書かれていない所です。
ですので、副読本のような形で読まれるのがベストかなと思います。

ヴィパッサナー瞑想のやり方の本・書籍ーオススメ3位



3番目におすすめしたい本はこちら。
『実践! マインドフルネスDVD (体験に気づき、反応を止め、パターンから抜け出す理論と実践)』

こちら、今回ご紹介する中で唯一DVDが付いている非常に実践的な書籍です。
本に書かれている通りやってみたけど本当にやり方あってるの?と不安になられる方もいると思います。
そんな時にもDVDでやり方を確認できるので、非常にオススメの1冊です。

タイトルにヴィパッサナー瞑想とはありませんが、ちゃんと本とDVDの中でヴィパッサナー瞑想のやり方について解説されているのでご安心ください。
タイトルにあるマインドフルネス瞑想とは、ヴィパッサナー瞑想を含む数々の瞑想の総称ですので、この本ではヴィパッサナー瞑想以外についても実践的に学ぶことができます。
DVDが付いていて、瞑想家の先生と一緒に瞑想できるような感じですので、自分だけだと続けにくいという方にもオススメしたいですね。


番外編1:睡眠瞑想の手ほどきをするアプリ”Relook”



今ご紹介した本ではDVDを使って瞑想の手ほどきをする映像・音声ガイドが出てくるものです。
これと似たようなものに、アプリを介して瞑想の手助けをする音声ガイドが出てくるものがあります。

Relookアプリでは、睡眠を誘導する瞑想の手ほどきをする音声ガイドが出てきます。
これを聴きながら呼吸を整えたり瞑想を行うことで、自然と睡眠に入れるというものです。
本ではありませんがこちらもおすすめです。ぜひ一度お試しあれ。

ヴィパッサナー瞑想のやり方の本・書籍ーオススメ4位



さて4番目にオススメの本は、
『頭が突然鋭くなる瞑想法 ― ブッダが悟りをひらいた人類最高の英知』です。

こちらは如何に現代人が頭を疲弊させているのか、そして瞑想がどうやってそれを解消できるのかに焦点が当てられた本です。
この本の中にもしっかりとヴィパッサナー瞑想のやり方が解説されているのが良い点ですね。
瞑想を始めるきっかけとして、脳の疲れを解消したいとか、頭をスッキリさせたいというモチベーションを持つ方には一番おすすめしたい本です。

ヴィパッサナー瞑想のやり方の本・書籍ーオススメ5位



最後におすすめしたい本は
『こころを洗う技術 思考がクリアになれば人生は思いのまま』です。

こちらは2番目にご紹介した『反応しない練習』と同じ著者が書かれた本です。

やはり『反応しない練習』と同様に一般向けに書かれた本で、事細かに瞑想のやり方が書かれているわけではありません。
しかし内容にはいいことが書かれていますし、ヴィパッサナー瞑想の心得自体はしっかりと書かれています。

この本の中に登場するサティという概念はヴィパッサナー瞑想においても重要な言葉の一つです。
といってもサティはほとんどマインドフルネスと同じ意味で、何事にも執着せずに、ただ気づいたまま放っておく心理状態を指します。

番外編2:瞑想合宿に関する本



少し番外編として、ヴィパッサナー瞑想合宿に関する本を1つご紹介します。
それがこちら。『沈黙の科学10日間で人生が変わるヴィパッサナ瞑想法』

タイトルに10日間とありますが、この本に書かれているのはまさに10日間の瞑想合宿のお話です。
こちらはヴィパッサナー瞑想の効果をまずしっかりと感じたい方にオススメの合宿となっています。
どういう内容かを事前に知りたいという方は、こちらの本を読んで見ることをおすすめします。

さいごに



いくつか本を紹介してきましたが、今回ご紹介した本はどれも読んでいて面白い本です。是非とも一度読んで見ることをおすすめします。
瞑想に関するまとまった情報を集めるのは大変ですが、ネット記事や今回ご紹介した書籍などを参考に、是非瞑想を一度試してみて欲しいです。本当に現代社会を生きる上で素晴らしい効果をくれるツールです。
どんどん瞑想を活用していきましょう!

※本記事の内容は、執筆当時の学術論文などの情報から暫定的に解釈したものであり、特定の事実や効果を保証するものではありません。