マインドフルネスとは


マインドフルネスとは、良い・悪いと評価をせず、
今ここでの自分の経験に意識を向けている状態のことです。過去、未来、周囲で起こっていることなどにとらわれず、ただ今だけに集中することができると、脳がリラックスして鎮まり、日常生活のさまざまな場面でパフォーマンスが向上するといわれています。


私たちの脳は普段、常に忙しく働き続けています。多くの情報を処理し、選択・判断・決断を迫られて、なかなか休まる時間がありません。たくさんのことを一度に考えようとしたり、ひとつのことを考えすぎてしまうと、今の自分にとって何が重要なのかが見えにくくなったり、ネガティブな思考が頭を駆け巡ってストレスが溜まりやすくなります。


マインドフルネス瞑想を継続的に実践すると、脳が整理されてクリアになり、集中力や判断力が向上するとされています。感情のコントロールもうまくなうため、感情的になったり感情に流されて行動することが減るともいわれています。


マインドフルネスのやり方を学べるいい書籍の見分け方



マインドフルネスに関するさまざまな内容の本が出版されているので、選び方が分からないという方も多いのではないでしょうか。ここでは、いい書籍の見分け方のコツをご紹介します。


分かりやすい言葉で書かれている


マインドフルネスは心の状態を表す言葉なので、感覚的で抽象的な表現が多くなりがちです。自分にとって理解しやすい表現や言葉で書かれている本を選びます。


初心者の方は、「入門編」や「初心者でもわかる」などと書かれているような本を選ぶと、内容が頭にスッと入りやすいでしょう。


思想か科学か



マインドフルネスはもともと仏教的な瞑想に由来します。そのため、東洋の思想や宗教的な教えに比重をおいて解説された本も出版されています。マインドフルネスの思想的な背景や、伝統的な方法を学びたいという方は、仏教や禅の本をチェックしてみましょう。


一方、現在ではマインドフルネスは基本的に宗教性を排し、科学的な根拠に基づいて解説されることが多くなっています。科学的なデータを用いて説明されている方が理解しやすい、受け入れやすいという方は、そういった本を選びます。


具体的な実践方法が解説されている


マインドフルネスに関する解説だけでなく、具体的な手順、実践できる場所や場面などが分かりやすく説明されている本をおすすめします。解説と実践のバランスがよく、どちらかといえば実践の方に比重が置かれている本を選ぶと、自分の生活の中に取り入れやすくなります。


実践中の姿勢や動きがイラストで描かれている本や、DVD・CDが付属した取り組みやすい本もあるので、チェックしてみてください。


マインドフルネスのやり方の書籍、読み方のコツ


毎日ちゃんとやらなくては、と頑張りすぎると、続かなかったり、うまくできなくてモチベーションが下がる原因になりかねません。今回ご紹介する書籍はどれも具体的なやり方が書かれているものばかりですので、自分の生活の中に取り入れやすいものを選んで試しにやってみる、くらいの気楽な感じで始めてみましょう。


少しずつ効果を実感し、慣れてきたら時間を長くしたり、別のやり方を試してみると、楽しみながら継続しやすくなります。


また、書籍にはマインドフルネスの利点や効果が解説されているものがほとんどです。一度読んでもしばらく時間が経ってからまた読み返すと、マインドフルネスを継続するモチベーションが上がったり、新しい気づきがあったりするかもしれません。


マインドフルネスのやり方の本・書籍ーオススメ1位


「マインドフルネス瞑想入門」



マインドフルネスを基礎から学びたい、話題のマインドフルネスをちょっと実践してみたい、という方におすすめなのがこの本です。


本書ではマインドフルネスを基礎の基礎からわかりやすく解説。忙しい人でもすぐに実践できるように、電車の中やトイレの中など、スキマ時間でできる短い瞑想をはじめとして、瞑想に効果的に誘導してくれるCDも附属されています。


マインドフルネス瞑想の手法が学べるだけでなく人生においての物事の捉え方についても勉強になる、睡眠が劇的に改善された、マインドフルネスを無理せずに続けやすい、と購読者からも絶賛されています。


マインドフルネスのやり方の本・書籍ーオススメ2位


「『精神科医の禅僧』が教える 心と体の正しい休め方」



休んだつもりでも疲れが取れない、慢性的な疲労感に悩まされている、という方におすすめです。


本書は、マインドフルネスを基本とした心と身体の休め方を分かりやすく解説しています。


身体を休めても取れない疲れ、その原因は「脳の疲れ」です。本書では、「呼吸に集中する」「歩く瞑想をする」「目の周りや温める」など、脳を正しく休めて疲れを根本から取り除くための41種類の実践方法が紹介されています。


日常の活動にマインドフルネスを取り入れるコツや、手軽に行えるやり方が紹介されているため、読んだらすぐにその場で実践したくなるかもしれませんよ。


マインドフルネスのやり方の本・書籍ーオススメ3位


「世界のエリートがやっている最高の休息法」



集中力を高めたい、日常生活の中でマインドフルネスを取り入れるコツを知りたい、という方におすすめです。


日本と米国の医師免許を持つ精神科医によって書かれた本書は、内容が小説仕立てという点が特徴です。物語になっているので、読みやすく、イメージしやすい内容となっています。


時間がない人でも気楽に試せる方法がいくつも提示されており、日常生活に取り入れやすい方法であることが、物語のおかげで説得力をもって伝わってきます。


タイトルだけを見ると、ビジネスパーソン向けのような印象ですが、老若男女問わずおすすめできる1冊です。


マインドフルネスのやり方の本・書籍ーオススメ4位


「ストレスと疲れがみるみる消える!1分間どこでもマインドフルネス」



マインドフルネスのためにまとまった時間がなかなか取れない、という方におすすめなのがこの1冊。


多忙なあなたのために、「1分間からできること」をテーマに、瞑想やストレッチなどすぐに使えるさまざまな実践方法をイラストや、医師の著者ならではの医学的な知見を交えて、わかりやすく紹介しています。


本書を読んだ人からは、マインドフルネスが身近なものになった、職場でさっそくやってみたら気持ちがスッとするのを実感した、となどポジティブな意見が聞かれます。


マインドフルネスのやり方の本・書籍ーオススメ5位


「サーチ・インサイド・ユアセルフ」



仕事のパフォーマンスを上げたい、科学的にマインドフルネスを理解したいという方におすすめです。


Googleの研修プログラムである「サーチ・インサイド・ユアセルフ(SIY)」の実践法が解説されています。著者はエンジニアのため、とても理論的に書かれているのが特徴です。


SIYはGoogle社内で大人気となり他の企業や組織にも導入され、ニューヨーク・タイムズ紙でも特集されました。その内容を伝えた本書は米国でベストセラーとなり、世界26カ国で翻訳・出版され、ビジネスリーダー、政治家、宗教家まで幅広い層に支持されています。


1分でできるものから本格的なものまで、自己管理力、創造性、人間関係力など様々な能力を高める技法をわかりやすく伝授してくれています。


さいごに

マインドフルネスは継続することで身に付き、その効果をより実感することができます。マインドフルネスを続けるモチベーションとなり、実践にも役立つ書籍をぜひ見つけてみてください。



本記事の内容は、執筆当時の学術論文などの情報から暫定的に解釈したものであり、特定の事実や効果を保証するものではありません。