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ヴィパッサナー瞑想が学べる千葉のダンマーディッチャとは?
この記事にたどり着いたあなた。既にかなり瞑想に詳しくなっているのではないでしょうか?
なぜならこの記事は瞑想の合宿というかなりマニアックな内容ですから、瞑想について結構調べていないと辿り着かないかと思います。
なぜ瞑想合宿が必要か?
早速ですが、今回の本題である瞑想合宿についてお話ししていきましょう。瞑想はお寺などで体験できて、例えば早朝に座禅の会が開かれていたりします。
しかし、そうした瞑想の体験講習の多くは長くても数時間ほどで終わってしまいます。
では数時間で瞑想の効果がしっかりと体感できるでしょうか?
もちろんいくらかの効果は感じられるでしょう。
ただしそれは美味しいものを食べて少しいい気分になったり、眠ったら気分がスッキリするくらいの一時的な効果にすぎません。
例えば数時間の筋トレで体格を変えられますか?
できませんよね。長期的に体格を変えるには、少なくとも数ヶ月単位で努力しなければなりません。
では瞑想の長期的な効果をどうしたら実感できるでしょうか?
その手助けをしてくれるのが、今回ご紹介する瞑想合宿なのです。
ヴィパッサナー協会が開く瞑想合宿とは
この記事で取り上げる瞑想合宿は、日本ヴィパッサナー協会という団体が開いています。
瞑想の合宿としてはおそらく日本で一番有名です。
日本ヴィパッサナー協会の合宿所は2ヶ所あって、1つ目が京都にある京都ダンマバーヌという合宿所、2つ目が今回ご紹介する千葉のダンマーディッチャです。
どちらも10日間の瞑想漬け合宿によって、まずは瞑想の効果を体感してもらおうという内容になっています。
詳しくは後ほどご紹介しますが、10日間というのは日本ヴィパッサナー協会がその経験から「長期的な効果が実感できうる最短期間」なのだそうです。
先ほどの筋トレの話に例えれば、10日間みっちり筋トレして体格をいくらか変えられる合宿という感じでしょう。
決して1時間の筋トレ体験でやり方だけ教わって終わり、という浅いものではありません。
さて、合宿所は2ヶ所ありますが、どちらも内容はほぼ同じ事を行っています。
そのため今回は千葉のダンマーディッチャに焦点を当ててご紹介します。
ダンマーディッチャは千葉の郊外にあって、周囲は一面緑に囲まれています。
仕事やプライベートのゴタゴタを忘れるには最高の環境でしょう。
合宿中はこの合宿所に数十人が集まって、数人の指導者の先生に瞑想を教えてもらいます。
瞑想以外にも、食事や洗濯など普段の生活をみんなで行います。
まさに合宿という感じですね。
合宿の概要はざっとこんな感じです。
千葉の瞑想センター、ダンマーディッチャについて解説
ここからはもっと具体的な内容について説明します。
アクセス方法
まず合宿所は千葉県長生郡の睦沢町にあります。最寄駅はJR茂原駅です。東京からJRの総武線または京葉線で行くことができます。
茂原駅からはバスかタクシーで合宿所に行けます。
バスの場合は、利用するバスとその時間をあらかじめ伝えておけば、合宿の運営者が最寄りのバス停まで送り迎えしてくれます。
例えば茂原駅南口3番バス乗り場から小湊鉄道バスに乗り、20分ほどして最寄りのバス停の”睦沢中央公民館”で下車すると、睦沢中央公民館バス停から合宿所までは送り迎えしてもらえます。
タクシーの場合は茂原駅からタクシーで直接合宿所に行くことができて、この場合行き先を「ダンマーディッチャ」と伝えるとタクシー料金が一律の4,000円になります。
コースの内容
さて、合宿所に着いてから、初日はオリエンテーションになります。ざっくりと合宿内容の説明や、そのための準備があります。
その次の日からようやく10日間の瞑想合宿が始まります。
まずこの合宿中は一切の私語が厳禁です。他の参加者と話したり、さらには握手などの体の接触も一切禁止です。
このような戒律を守ることが、合宿の内容の一つとなります。
合宿の内容は他に2つあり、残りはどちらも瞑想です。
2種類の瞑想を順にやって行くのですが、まず一つ目は呼吸に集中するサマタ瞑想です。合宿ではアーナーパーナ瞑想と教わります。
これは地面に座ってずっと自分の呼吸に意識を向ける瞑想法になります。
続いて行うのがヴィパッサナー瞑想です。ヴィパッサナー瞑想は、心身の感覚全てに意識を向ける瞑想法です。先ほどは呼吸に一点集中だった瞑想と比べて、集中する対象を広げたやや発展的な瞑想になります。
このヴィパッサナー瞑想中は体を一切動かしてはいけません。そのためここで体の痛みを訴える方が続出します。しかし2日ほど経つと慣れてくるので問題ありません。その痛みを超えることも瞑想のプロセスに含まれています。
どの瞑想も1時間単位で行いますから、なかなか集中を維持するのが難しいですが、合宿の最後の方では皆上手になっていくようです。
指導者
まず元々このヴィパッサナー瞑想の教えを説いていたのは、ゴエンカ氏と呼ばれる瞑想を普及させた第一人者でした。
このゴエンカ氏の教えを受け継いだ人たちが、現在は指導者としてこのヴィパッサナー瞑想の合宿を取り仕切っています。
いってみれば瞑想のスペシャリストですから、安心して指導に従って良いでしょう。
指導者の方に瞑想法について質問できる時間も合宿中はありますから、気になったら質問してみましょう。
申し込み方法
こちらの瞑想合宿には、以下のURLから申し込みを行えます。https://www.dhamma.org/ja/schedules/schadicca
その都度参加者が募集されていますから、都合の合うスケジュールに応募しましょう。
また参加条件などをよく読んでから申し込みましょう。
金額
合宿参加の金額は決まっていません。というのも、合宿参加費は寄付の形で集められています。
合宿最終日に寄付を行う時間があり、その時に自分で決めた金額を寄付できます。
極端な話が1円だけ寄付する人もいれば、1万円寄付する人もいるということです。
自分が得たものに見合う金額を寄付しましょう。
千葉の瞑想センターで行う1日の瞑想スケジュール
合宿中のスケジュールは大まかに次の通りです。
4:00 起床
4:30 ~ 6:30 瞑想
6:30 ~ 8:00 朝食
9:00 ~ 11:00 瞑想
11:00 ~ 12:00 昼食
12:00 ~ 13:00 休憩(指導者へ質問可能)
13:00 ~ 17:00 瞑想
17:00 ~ 18:00 休憩(夕飯代わりの軽食)
18:00 ~ 19:00 瞑想
19:00 ~ 20:15 講話
20:15 ~ 21:00 瞑想
21:00 ~ 21:30 休憩(指導者へ質問可能)
21:30 就寝
ひたすら瞑想ですね!
合宿期間中は寝るか食べるか瞑想です。
ちなみに夕飯の時間がありませんが、これはヴィパッサナー協会の決まり上、正午以降は食事できないことになっています。しかしそれだと初回の方には厳しすぎるので、17:00頃にお茶と果物が振る舞われます。
それでもご飯としては全然足りませんね。
ただご飯が少ないこと自体は徐々に慣れていきます。数日も経てば瞑想の効果も相まってあまり空腹が気にならなくなるのでご心配なく。
実際に体験してきた人の声
さてここまでで瞑想合宿の大まかな内容をご説明してきたので、最後に実際に参加した方の体験談をご紹介しようと思います。
まずHSPという周囲に敏感な気質をもつ男性の体験談をご紹介しましょう。
さて、肝心の効果や変化というと、、、俗世での生活のありがたみを痛感し、自由に行動できることや、自由に好きなご飯を食べられることに対して、喜びや感謝、幸福を感じるようになりました。
そして、これはメッター・バーバナー瞑想方法による恩恵だと思うのですが、自分だけでなく、周りの人に幸せと感謝を感じるようになりました。それに伴い、対人関係で思い悩む時間も減少しました。
さらに、仕事への意欲が向上して、仕事を思う存分できる喜びや、仕事への集中力が増しました。いまのところ1日の作業時間が2時間以上も増加しています!
集中力が向上した上に、労働時間も増加しているので、「生産性の向上に効果があった」と俗世に戻ってきた5日目現在は感じています。
(ともろぐHPより引用 https://tomooo.com/meditation-training#i-19)
精神面と仕事のパフォーマンスの面の両方で効果を感じているようですね。
実際この方が感じている効果は、瞑想の効果として科学的に実証されているものです。
10日間の瞑想だけでこれだけの効果が得られるのはすごいです。
また別の方の体験談をご紹介します。こちらは40代男性のコメントです。
「最終日には瞑想も慣れてきて、1〜2時間くらいあっという間に時間が経ってしまいそうなので、帰ってからはタイマーをセットしないと時間を忘れてしまうかも、と感じるほどでした。
今回、合宿に参加してヴィパッサナー瞑想やアーナパーナ瞑想を習得しましたが、効果が強い分、間違えた方法で覚えたらとても危険なのでは、と感じました。10日間はなかなか時間が取れないと言う人も多いでしょうが、こうしてしっかりした先生に導いてもらった方が良いですよ!」
(潜在意識の達人HPより引用 https://senzaiishiki-navi.com/vipassana-effect/)
瞑想はプロにしっかり習った方がいいという感想を書かれていますね。
確かにやり方も漠然としてますから、効果のない瞑想を無駄にやり続けるよりも、一度しっかりとこうした合宿に行くのがもっとも効果的でしょう。
以上、簡単にですが千葉の瞑想合宿の体験談をご紹介しました。
他の方もこの合宿を悪く言っている方は一人もいなかったので、興味があればぜひ一度参加してみることをオススメします。
まとめ
今回は瞑想の指導として最も有名な10日間の瞑想合宿について簡単にご紹介しました。参加された方は必ず普段とは違う感覚を経験して、その後の生活に効果を感じている方ばかりです。
参加しようか迷われている方は、途中リタイアもできますから一度試しに参加してみるのがオススメです。
※本記事の内容は、執筆当時の学術論文などの情報から暫定的に解釈したものであり、特定の事実や効果を保証するものではありません。