「マントラってなんとなく耳にしたことは聞いたことあるけど、詳しくはわからない…」

「どのような種類のマントラがあるのだろう?」

このような疑問をお持ちではありませんか?


マントラはヨガや瞑想などで、度々耳にする機会はあるものの、実際どのようなものなのか知らない方も多いはず。

弊社では睡眠専門医や精神科医の監修を受けた瞑想アプリRelookを保有しており、寝ながらの瞑想法に特化したコンテンツを数多くリリースしています。


そこで今回はマントラとは何か、マントラの効果・種類について紹介していきます!

マントラとは?

マントラと真言

「マントラ」とはサンスクリット語で「文字」「言葉」を意味します。

古代のインドで使用されていた、祈りを表現した短い言葉です。

瞑想や祈りの際に使われ、宗教的には賛歌や祭詞、呪文などの意味を含むことがあります。

日本語では「真言」と訳され多くの宗派で用いられてきました。

マントラは声に出して唱えたり、心の中で唱えたりすると、気持ちが落ち着く効果があると言われているのです。

聞き慣れない言葉かもしれませんが、日本でも真言として唱えられ、ヨガや瞑想でも用いられてきました。



マントラとヨガ

ヨガの始まりや最後に、平和・静けさを意味する「シャンティ」を3回唱えることを習慣にしているクラスもあり、マントラはさまざまなシーンで使われます。

マントラを唱えると頭を切り替えやすく、集中しやすくなる利点があるため、瞑想でも使うことがあるのです。

瞑想中に自分の声を聴きながら行うと、自然と意識がそちらに向きやすくなるでしょう。

一定のリズムが心地良いと感じる場合もあるので、瞑想中にマントラに挑戦すれば、新たなおもしろさが見つかるかもしれません。



マントラを唱える目的や効果

マントラを唱えることでエネルギーが湧いてきたり、集中力を高めたりするとされています。

その効果は科学的にも証明されているのです。

ジェームズ・ハーツェル博士の研究チームが行った調査によって、マントラは脳の灰白質を増加させることが分かりました。

サンスクリット語を学び、長年にわたり使用していた人たちの脳には変化が起こっていたのです。


研究チームは、サンスクリット語のマントラを幼少期から学び、暗唱してきた古典学者たちと、一般の参加者の脳を比較しました。

すると、サンスクリット語の古典学者たちは、比較した一般の人たちよりも10%灰白質が大きく、大脳皮質も厚いことが明らかになったのです。

記憶に関係する海馬の灰白質も増加していました。


サンスクリット語は他の言語にはない音の効果があると考えられるのです。今後研究が進み、マントラの効果が証明されることが期待されています。



(参考:サンスクリット語でマントラを暗唱すると、脳灰白質が増加することが明らかに


さらに、インドのACYTER(Advanced Centre for Yoga Therapy Education and Research)と呼ばれる「ヨガセラピーに関する教育と研究機関」でもマントラについての調査が行われました。

マントラのひとつ「Om・オーム」を唱えながら瞑想を行うグループと、仰向けでリラックスするグループに分けられ、10分間続けてもらいます。


終了後に被験者たちの血圧を測定すると、仰向けでリラックスしたグループには変化はなく、瞑想をしたグループは数値が下がっていたのです。

被験者たちの収縮血圧の平均が134.3mmHgから124.7mmHgにまで落ちていました。


たった1回のマントラを用いた瞑想であるにも関わらず変化が現れ、効果の即効性も明らかになったのです。(参考:科学的に証明された!「OM(オーム)」を唱える効果とは?

マントラの種類

マントラの種類は数え切れないほど存在するため、代表的なものをご紹介します。

言葉には意味が込められているので、気分や目的によって使い分けると良いでしょう。

いくつもの言葉が並んで、曲の歌詞のようなマントラもあるので、ぜひ声に出して唱えてみてください。

 

Om (オーム・アウム)

通常はオームと発音されますが、正しくはアウムです。

ありのまま、過去・現在・未来を意味します。

ヨガや瞑想でも使用されることが多く、一般的に知られているマントラと言えるでしょう。

A(ア)U(ウ)M(ン)

「ア」は起きている状態、「ウ」は夢を見ている状態、「ン」は深く眠っている状態を表しているとされています。これらの音は、宇宙の始まりや宇宙全体を象徴する聖音です。


シャンティ

ヨガのレッスンで使われるシャンティは「平和」「安定」「静けさ」を意味します。

これまでシャンティは3回繰り返して唱えられてきました。

シャンティが3回唱えられる理由はいくつかあるため、代表的なものをお伝えします。


「自分自身」「周りの人」「世界中の人」


これら3つに対して幸せや平和を祈る意味があると言われており、3回唱えることで自分と周囲との一体を表しているのです。

自分自身だけでなく、世界中の人々の平穏を願うなんて素敵ですよね。

心の中でイメージしながら、オーム・シャンティ・シャンティ・シャンティ」と唱えてみてくださいね。



ソー・ハム

英訳すると、Soは「That(それ)」をHumは「I(私)」を表し、「I am that(私は、それそのものです)」という意味になります。

自分自身は宇宙であって、エネルギーそのものだというイメージです。

瞑想を行うとき、ソー・ハムと唱えると、深い呼吸を助け、集中力を高めてくれると言われています。

ソーと心で唱えながら吸って、ハムで吐いてみましょう。

 

ガーヤトリーマントラ

ヒンドゥー教の最高峰と言われる古いマントラです。

太陽神サヴィトリ神への賛歌の韻律であり、以下のように8音節の句が3つ並んでいます。

オーム

ブール ブワッ スヴァハ

タット サヴィトゥル ヴァレーンニャム

バルゴー デーヴァッスヤ ディーマヒ

ディヨー ヨー ナッ プラチョーダヤート


この言葉によって幸運と恵みを授けられると言われ、唱えることで平安な状態が訪れると信じられてきました。


不動明王のマントラ

「不動明王」とはインド神話の三大神の1人、シヴァ神の別名です。

インド名は「アチャラナータ」と言います。人々が正しい道を歩むように導いてくれる存在です。


日本でも古くから不動明王の真言(マントラ)が唱えられてきました。

唱えることで徐災招福、出世、商売繁盛などのご利益があると伝えられているのです。

また困難から抜け出せないときにも力を得られると言われています。

ノウマク・サンマンダ・バザラダン・カン


全部で3種類ありますが、まずは1番短くて広く使われているものを唱えてみましょう。


マントラの瞑想

通称「TM瞑想」とも呼ばれる「超越瞑想(Transcendental Meditation トランセンデンタル・メディテーション)」では、マントラが重要な役割を果たしています。

訓練を受けた国際認定資格を持つ教師からしか学ぶことができない特別な瞑想法で、マントラが用いられているのです。


超越瞑想は心身の深い休息が得られると言われており、疲れやストレスから解放されます。


海外の著名人たちも習慣として行っており、その効果は認められていますが、専門の指導者からしか学ぶことができません。

インターネット上にも詳細な方法は掲載されていないため、直接の指導を受ける必要があります。


数日日間で受けられるため、正しい方法を習得したい方は受講を検討してみるのも良いかもしれません。

瞑想で使用するマントラも指導者から一人ひとりに授けられます。4文字程度のマントラということですが、自分専用だなんて嬉しいですね。


まとめ

マントラに馴染みのない方も多いかもしれませんが、少し違った瞑想を試してみたいときに取り入れるのがおすすめです。

「呼吸に集中できない」「すぐに違うことを考えてしまう」という方は、言葉を唱えることで集中できるようになるかもしれません。


無音だと周りの音が余計に気になってしまうことがあります。

マントラを用いたり、音楽を流したり、変化を付けられると気分転換にもなって飽きずに続けられるでしょう。


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※本記事の内容は、執筆当時の学術論文などの情報から暫定的に解釈したものであり、特定の事実や効果を保証するものではありません。