プラユキ・ナラテボーのプロフィール

プラユキ・ナラテボー師は日本各地で瞑想指導を行っている、タイで出家をした日本人僧侶です。1962年に埼玉県で生まれ、上智大学在学中にカトリック司祭ルベン・アビト教授に教えを受け、障害者支援やアジアの国の農村を支援する活動などに従事していました。

大学卒業後にはタイの大学院に留学し「農村開発におけるタイ僧侶の役割」の研究を始めます。他者のために力を尽くし続けてきたプラユキ師でしたが、肝心の自分自身を向き合う時間を取れていませんでした。そんなときに、タイの開発僧たちに魅了され、出家を決断します。(参考:別冊サンガジャパン1 実践! 仏教瞑想ガイドブック)

出家後に開発者として尽力し、同時期に瞑想に出会います。帰国後も瞑想を続け、ブッダの教えを基にした心理的アプローチに挑戦し、医療従事者に向けた瞑想指導やセミナー、講演会などを行っています。日本各地で不安を抱える人々の相談に乗り、寄り添っているのです。


プラユキ師がNHKに出演

プラユキ師は2019年の12月8日にNHK・Eテレ「こころの時代」に出演しています。「こころの時代」は人生の苦難に打ち勝ち、壁を乗り越えてきた人たちに焦点を当て、その生き様を伝える番組です。

プラユキ師の回では、母親の影響で仏教に興味を持ったことや、タイでの瞑想との出会いなどが紹介されました。彼が実践する自然と共存して生きていく姿勢、手動瞑想の方法も学べる内容です。瞑想により「今」を感じることで、自由な生き方を手に入れられることを伝えています。


プラユキ師の手動瞑想のやり方

手動瞑想」は、プラユキ師が勧めている、心の安らぎを取り戻すために行う瞑想です。瞑想中に手を動かすことで、手の感覚に意識を向けて「」に気付きます。

<瞑想を始める前>

・姿勢を整えましょう。身体の中心軸を意識します。背筋を伸ばしますがリラックスした状態です。

・心の緊張をほぐしましょう。どのような思考が湧いてきても、あるがままで受け止める気持ちが大切です。


<手順>

  ①椅子に座り、両手を膝の上に置きます。目は開いた状態です。

  ②右手を膝の上で立てます。

  ③そのまま肩の高さまで上げましょう。その手をお腹に当てます。

  ④反対も行ってください。

  ⑤右手を胸に持っていきましょう。その高さを保ったまま外側に移動させます。

  ⑥膝の上で立てた状態に戻して下ろします。反対も同様です。

  ⑦繰り返して行いましょう。

手動瞑想は全ての動きに「気付き」を伴わせることが重要です。ひとつひとつの動作を確認しましょう。無意識に行うのではなく、意識的に手を動かしていきます。集中は必要ですが、スローモーションにして全ての流れに注目する必要はありません。動かすときは集中しすぎずに、ひとつの動作が止まった時点だけ集中するような感覚です。何かを考えてしまうことや、集中が途切れることがあっても慌てずに、動きに意識を戻して続けましょう。


プラユキ師の歩行瞑想のやり方

プラユキ師は「歩行瞑想」を人々に伝えるために、実際に山道を歩いて指導も行っています。彼の教える歩行瞑想は、歩くことに意識を向けて、「今」の自分の状態に気付くことが目的です。ゆっくりと歩いたり、心で動きを唱えるラベリングの必要はありません。

歩行瞑想は前後に10歩ずつ、行ったり来たりを繰り返します。スペースがない場合は、円を描くように歩いても構いません。踏み出した一歩に自覚化して歩くことが大切です。歩く速度は普段通りのスピードで大丈夫です。考えごとが湧いてきても、否定せずに受け止めましょう。「今ここ」に気付くことを念頭に置き、歩いてみましょう。

こちらの記事では歩行瞑想について解説しているので興味のある方は是非ご覧になってください。


プラユキ師の著書5選

人々の不安や悩みに耳を傾け、「」を生きる方法を伝えてくれるプラユキ師。彼のおすすめの著書を5冊ご紹介いたします。ぜひ本を手に取って、自分の人生や瞑想についての理解を深めてみましょう。

1.『気づきの瞑想』を生きる―タイで出家した日本人僧の物語

佼成出版社)1980円(税込)

プラユキ師のタイでの日常が紹介されています。彼が実践する日々の丁寧な生活こそ、心身の調子を整えてくれるのだと気付かされるでしょう。仏教や瞑想を身近なものに感じられるはずです。


2.自由に生きる: よき縁となし、よき縁となる。抜苦与楽の実践哲学

(サンガ)1980円(税込)

タイ仏教の在り方や、臨床心理と仏教の類似点など幅広い内容です。認知行動療法の心療内科医である熊野宏昭氏との対談も収録されています。


3.悟らなくたって、いいじゃないか 普通の人のための仏教・瞑想入門 

(幻冬舎新書)

880円(税込)

仏教研究者である魚川祐司氏との対談集です。ブッダの教えは、どのように現代に生きる人々を救うのか、「普通の人」に焦点を当て仏教の本質に迫ります。


4.苦しまなくて、いいんだよ。

(PHP研究所)1650円(税込)

悩みを抱えた人々が、タイにいるプラユキ師を訪れ対話を通して「今ここ」を生きることに向き合っている姿が綴られています。人生の道筋を教わる一冊です。


5.脳と瞑想 最先端脳外科医とタイの瞑想指導者が解き明かす苦しみをなくす心の科学

(サンガ)990円(税込)

脳神経外科医である篠浦伸禎氏との共同著書。瞑想と脳科学をテーマにした対談集です。プラユキ師が教える瞑想の実践方法や、篠浦氏がチームで開発した脳タイプチェックも掲載されています。瞑想を脳科学の観点から見てみましょう。


プラユキ師の講演会の内容

日本全国で講演会を行い、人々の悩みに向き合っています。内容の一例として、座学(法話)や、手動瞑想・歩行瞑想・呼吸瞑想指導、個人面談などがあります。瞑想のルーツであるタイ仏教の教えを聴いたり、自主瞑想の時間には実際に外を歩いたり、ワークショップも含んでいるため実践的です。

日常生活で起こるさまざまな問題に対して、ブッダの教えを知ったり、瞑想をどのように活かして行けばいいのかを知ることができます。瞑想の実践を通して、自分自身の深い理解にも繋がります。


プラユキ師のアーナパーナサティ実践講座

プラユキ師は「アーナパーナサティ(呼吸瞑想)」の実践講座を行っています。

「アーナパーナサティ」は息を吸ったり吐いたりをすることで、呼吸に意識を集中させる瞑想です。瞑想中に自分が息を吸っていること、吐き出していることに気付きます。


まとめ

仏法に基づき、さまざまな瞑想法を通して人々を苦しみから救うプラユキ・ナラテボー師の著書や瞑想法をご紹介いたしました。瞑想と仏法の繋がりを知ると瞑想の奥深さに驚くはずです。瞑想は人生の道しるべになり、生きることと深く結びついていつることが分かります。


歩行瞑想や手動瞑想に興味を持たれた方は、ぜひ実践してみてくださいね。手軽に瞑想を始めたい方は、Relookのアプリで初心者向け瞑想に挑戦しましょう。音声ガイドに従って行うだけなので簡単です。音楽に癒されながら、瞑想したい方にはアプリに入っている自然の音楽を流すのがおすすめ。難しく考えすぎずに、瞑想にトライしてみましょう。


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※本記事の内容は、執筆当時の学術論文などの情報から暫定的に解釈したものであり、特定の事実や効果を保証するものではありません。


参考文献

「別冊サンガジャパン1 実践! 仏教瞑想ガイドブック」蓑輪顕量(監修),サンガ,2014年8月