自尊心とは?自尊心を育てる方法をご紹介!NGアプローチ方法も

自尊心とは何のこと?

自尊心を育てるためにはどうしたらいいの?

自尊心とは、簡単に説明すると、自分のことを肯定的に思う気持ちのことです。自尊心は人間にとって非常に重要な感情であり、健康的な人間関係や幸福感を得るために必要不可欠です。

逆に、自尊心が低いと精神的な不調を引き起こし、人生において大きなハンデを抱えることになります。幸せに生きていくためには、自尊心は育てていくべきです。

自尊心を育てる有効なアプローチ方法はたくさんあります。ただし、間違ったアプローチによって、逆に自分自身をもっと苦しめてまう方法もあるため気をつけましょう。

本記事では、自尊心への間違ったアプローチをしないように、専門家の知見を踏まえた適切な「自尊心を育てる方法」をご紹介します。

大人の方向けの方法だけでなく、子どもの自尊心の育て方も、保育士資格を持つ筆者の知見を交えながら解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

本記事で分かること
  • ●自尊心とは
  • ●危険な自尊心へのNGアプローチ方法
  • ●自尊心を育てる有効な方法(おとな版・こども版)
  • 目次

    自尊心とは

    自尊心とは

    自尊心とは簡単に説明すると、自分を大切に思う気持ちのことを意味する心理学の用語です。『広辞苑』では、以下のように説明されています。

    自分の尊厳を意識・主張して、他人の干渉を受けないで品位を保とうとする心理・態度。プライド。

    広辞苑

    上記を噛み砕くと、自尊心は、周囲からの評価や他者と比較して判断するものではなく、自分自身を絶対的な価値のある人間だと肯定する気持ちだということが分かります。


    【自尊心が高いマイコさんの場合】

    ときには失敗することもあるけど、私はいつも頑張ってる。だからこれからも挫けずもっと勉強してやりとげるぞ!

    自分自身に自信があり、失敗を悔やんで諦めるのではなく、学びとして受け止め、積極的に成長するための行動に移せる。


    【自尊心の低いサチコさんの場合】

    私は何をやっても上手くいかないし、失敗ばかりだ。
    もうやめてしまおう。

    自分自身に自信がなく、失敗を過剰に気にし、挫折を感じたらすぐに諦めてしまう。自己否定的な思考が先行して、積極的な行動を起こせない。


    上記のとおり、自尊心は、自分自身の健康や幸福感に影響を与える重要な要素の1つです。自尊心を適切な方法で向上させ、毎日を穏やかに過ごしたいですね。

    下記では、

    上記3点について解説します。

    自尊心と自己肯定感の違い

    自尊心と自己肯定感の違い

    自尊心と自己肯定感は、似たような意味合いを持つ言葉ではありますが、カウンセリングや心理学の分野では異なる概念として扱われています。

    自己肯定感は、心理学者のアドラーによって提唱された概念です。高い自己肯定感を持つ人はストレスに強くなり、挫折への対処がうまくできます。

    自尊心は、ウィリアム・ジェームズによって提唱された概念です。低い自尊心を持つ人は、うつ病や不安障害などのリスク因子となることが示唆されています。

    自尊心とプライドの違い

    自尊心とプライドの違い

    自尊心とプライドは、どちらも自己価値感・自己評価と関係していますが、異なる概念です。

    自尊心は、自分に対して肯定的であり、受け入れていることを意味します。プライドは、自分が他人よりも優れているという誇りが高い感情のことであり、ときには傲慢さを感じさせるものです。

    自尊心は安定していればいいわけでもない

    自尊心は安定していればいいわけでもない

    自尊心が高いことは良いことだと思われがちですが、安定していれば必ずしも良いわけではありません。実際に、書籍『スピリチュアルズ「わたし」の謎』でも、自尊心が安定していればいいというわけではないと提唱されています。

    以下の図のように、自尊心は4つのタイプに分かれます。

    自尊心の4つのタイプの参考画像

    上記の中でも「④自尊心が自尊心く安定している」タイプの人は、権威者からの批判的なフィードバックを受けたとしても、批判を受け入れて盲従してしまうことが危惧されるのです。

    また、自尊心が過剰に高い場合、自己中心的な行動で他人を傷つける可能性があるります。

    実際に『Does High Self-Esteem Cause Better Performance, Interpersonal Success, Happiness, or Healthier Lifestyles?の研究』では、自尊心が過剰に高い場合、最終的には他人を疎外する可能性があるとしています。

    自尊心が高すぎる自覚がある方は、自己中心的な行動に気をつけ、他人の意見や感情を尊重するよう心がけましょう。

    自尊心が高いとは

    自尊心が高いとは

    自尊心が高いとは、自分に自信を持っており、自分の価値を認めている状態です。自尊心の高さは、自分自身を認め、肯定することができるというメリットがあります。

    しかし、元心理学科教員である石黒格氏によると、自尊心が過剰に高くなると自分を過剰に評価してい、他人の評価や意見を受け入れにくくなる問題が出るとしています。

    自尊心が高すぎる自覚のある方は、客観的に自分を見る視点や、他人からのフィードバックを真摯に受け止めるよう心がけましょう。

    自尊心が高いのはなぜか

    自尊心が高いのはなぜか

    自尊心が高くなる理由は主に以下の3つあります。

    1. 過去に成功体験があるから
    2. 自分の価値や能力を認めているため
    3. 実は自己肯定感が低いから

    それぞれの理由を下記で詳しくご紹介します。

    過去に成功体験があるから

    過去に成功体験があるから

    過去に成功体験が多いことが、自尊心を高める原因の1つと考えられます。

    実際に、『The Impact of Failures and Successes on Affect and Self-Esteem in Young and Older Adultsの研究』では、過去の成功体験が自尊心を高められる可能性を示唆しています。

    人は、成功体験を通じて身に対する肯定的な評価が高まり、自信を得ることができるのです。そして、次の成功体験につながるポジティブなサイクルを生み出すことができます。

    自分の価値や能力を認めているため

    自分の価値や能力を認めているため

    自己肯定感が高い人は、自分自身の価値や能力を肯定的に認めています。

    自分の良いところや強みを知っており、自分自身に対してポジティブな評価を持っているため、自己肯定感が高まるというわけです。

    実は自尊心が低いから

    実は自尊心が低いから

    自尊心が高く見える人でも、実は自尊心が低いことがあります。自尊心の元となる自己肯定感が低いと、逆に自尊心を保つために見栄を張ることがあるからです。

    プライドが高く傷つきやすい人は、深層心理にある自己肯定感が低いことが原因の場合が多いです。

    自尊心が高い人の特徴3つ

    自尊心が高い人の特徴3つ

    自尊心が高い人は自分自身を受け入れおり、自信に満ちている傾向があります。そのため、主に下記3つの特徴を持つ人が多いです。

    1. 自分の意見をはっきり言える
    2. 責任感が強い
    3. 弱みを見せない

    下記で詳しく解説します。

    自分の意見をはっきり言える

    自分の意見をはっきり言える

    自尊心が高い人は、自分の考えや価値観に基づいて自分の意見をはっきりと主張できます。自分自身に自信があるからです。

    例えば、チームの中で自分の意見をはっきりと述べることができ、その意見が採用されたときには、自尊心を高められます。

    したがって、自分の意見をはっきり言える人は自尊心が高い人が多いです。

    責任感が強い

    責任感が強い

    自尊心が高い人は責任感が強く、課題や問題が生まれたときでも、途中で投げ出さず、最後までやり遂げることができます。自分自身が責任を持って行動することで、自分自身の価値を高められると感じられるからです。

    例えば、自尊心の高い人は、仕事や学業に関する期限を守り、誠実に仕事をこなし、自分自身の成長に貢献できます。自分自身が所属するグループや組織に対しても責任を持ち、積極的に行動することも可能です。

    実際に、『The Impact of Failures and Successes on Affect and Self-Esteem in Young and Older Adultsの研究』では、自尊心が高い人の特徴として、「自分に自信があり、自分自身に責任を持って行動する」人があげられています。

    したがって、自尊心が高い人は責任感が強い傾向にあるというわけです。

    失敗に強い

    失敗に強い

    自尊心が高い人は、失敗に強いです。失敗しても自分自身を責めずに、次のチャレンジに向けて前向きに取り組めます。

    一方、自尊心が低い人は、失敗体験を自分自身の価値や能力の不足と考えがちです。そのため、失敗すると自分自身を責めたり、自己評価が下がったりして、次のチャレンジに向けて前向きに取り組めません。

    上記のように、自尊心が高い人は失敗を恐れずに積極的に取り組めるため、失敗に強いと言えるのです。

    自尊心が高いとどうなるか

    自尊心が高いとどうなるか

    自尊心が高い人は、幸福感や対人関係が良くなるだけでなく、健康や体型にも良い影響を与えることがわかっています。主に以下の5つのメリットが挙げられます。

    1. 対人関係が良くなる
    2. 幸福度が高くなる
    3. 健康になる
    4. 太りにくくなる
    5. 安定した結婚生活が送れる

    それぞれのメリットを詳しくご紹介します。

    対人関係が良くなる

    対人関係が良くなる

    自尊心が高い人は、対人関係を良好に保てます。自分自身を尊重しているため、他人も尊重できるからです。

    自尊心が高い人は自分に自信があり、意見をはっきり言えるため、人とのコミュニケーションも円滑になります。

    幸福度が高くなる

    自尊心が高い人は幸福度が高く、自分の人生に満足している傾向にあります。失敗や評価に左右されずに前向きに生きれるからです。

    実際に、『Does High Self-Esteem Cause Better Performance, Interpersonal Success, Happiness, or Healthier Lifestyles?の研究』でも、高い自尊心は幸福度につながる可能性があることを示唆しています。

    自尊心を高めて日々幸福感を感じて生きたいですね。

    健康になる

    自尊心が高い人は、ストレスをうまくコントロールできる傾向にあり、心身ともに健康と言われています。健康に関する知識を積極的に取り入れたり、健康に配慮した生活を送る傾向があるためです。

    実際に、『Does High Self-Esteem Cause Better Performance, Interpersonal Success, Happiness, or Healthier Lifestyles?の研究』では、自尊心が高い人はストレスをうまくコントロールでき、健康に関する知識を積極的に取り入れ、健康に配慮した生活を送る人が多いことが分かっています。

    自尊心を高めて心身ともに健康でいたいですね。

    太りにくくなる

    上記と同様の研究で、自尊心が高い人々は、体重の増加リスクが低いことが示されました。

    自尊心が高い人々は、食事の制御がうまくでき、運動も積極的に行えるため、肥満に関連する疾患リスクが低くなると考えられています。

    安定した結婚生活が送れる

    安定した結婚生活が送れる

    自尊心が高い人は、自分自身を尊重しているため、パートナーとの対等な関係を築きやすく、安定した結婚生活を送る傾向があるとされています。

    自尊心を高めて、愛する人との結婚生活を自より豊かにしたいものです。

    自尊心が低いとは

    自尊心が低いとは

    自尊心が低いとは、自分自身に対して自信がなく、否定的に見ている状態です。自尊心の低さは、様々な原因により引き起こされます。

    例えば、自尊心の低さを招く原因として、過去の失敗やトラウマ・周囲の否定的な意見や批判などが挙げられるでしょう。

    自尊心が低いと、周りのマイナスな意見が原因で、自分の能力や価値を過小評価してしまい、自信を持って自分を表現できなくなるのです。

    自分を厳しく責める傾向もあるため、ストレスや不安感が増し、精神的な健康にも悪影響を与える可能性もあります。

    自尊心が低い人が自分に自信を持つためには、自分に優しくし、自分の良いところに目を向けることが大切です。

    自尊心が低い原因

    自尊心が低い原因

    自尊心が低い原因は、主に以下の3つが考えられます。

    1. 過去の失敗がトラウマになっている
    2. 自分意見が通らない環境に長くいる
    3. 周りに流されやすい

    ゆうメンタルクリニックグループ総院長「ゆうきゆう」氏による見解を参考に解説します。

    過去の失敗がトラウマになっている

    自尊心が低い原因は、過去に大きな失敗をした経験がトラウマになっているためと考えられます。過去の失敗が忘れられない人は、自分に自信が持てずに自尊心が低くなる傾向があります。

    失敗するリスクを無意識に避けてしまい、本当に自分が望む決断ができなくなることで、自尊心はどんどん低くなるのです。

    自分意見が通らない環境に長くいる

    自分意見が通らない環境に長くいる

    自分の意見が尊重されず、認められない環境にいる期間が長いと、自信を失って自尊心が低くなることがあります。

    周囲の人たちが自分に期待していないと感じると、自分に自信を持てなくなるものです。思い切って環境を変えると、自尊心が高まる可能性があります。

    周りに流されやすい

    周りに流されやすい

    自分の意見を持てず、周りの意見や行動に流されてしまう人は、自分自身の主体性が失われて自尊心が低くなることがあります。

    また、自分と違う意見を持つ人と接することが苦手である場合も、自尊心が低くなる可能性があります。自分自身を肯定できず、他人と比較してしまう傾向にあるからです。

    自分自身をありのまま受け入れることで、自尊心を回復させましょう。

    自尊心が低い人の特徴

    自尊心が低い人の特徴

    自尊心が低い人の特徴は以下の通りです。

    上記もゆうメンタルクリニックグループ総院長「ゆうきゆう」氏による見解を参考に、詳しく説明します。

    自分にはできないと思い込みやすい

    自分にはできないと思い込みやすい

    自尊心が低い人は、自分に自信を持てず、自分には何もできないと思い込んでしまう傾向があります。そのため、新しいことに挑戦することができず、チャレンジ精神に欠けることがあります。

    他者への嫉妬が激しい

    他者への嫉妬が激しい

    自尊心が低い人は、他者と比べて自分が劣っていると感じることが多く、そのために他者の成功や幸福を妬んでしまうことがあります。

    上記のような嫉妬心は、自分自身を苦しめるだけでなく、人間関係を悪化させることにつながります。自尊心を高めて、嫉妬心を取り除きましょう。

    他者に認められないと思っている

    他者に認められないと思っている

    自尊心が低い人は、自分自身を過小評価してしまう傾向があります。

    他者からの評価や認められたいという願望が非常に強く、その欲求が満たされないと自己評価が下がり、自尊心が低下してしまうのです。

    自尊心が低いとどうなるか

    自尊心が低いとどうなるか

    自尊心が低いと、多くのデメリットに襲われる可能性があります。

    下記で詳しく説明します。

    感情が不安定になりやすい

    感情が不安定になりやすい

    自尊心が低い人は、感情が不安定になりやすいです。

    ストレスや挫折などのマイナスなできごとがあると、より強いネガティブ感情を抱く傾向があります。もともと自分自身に対する否定的なイメージが強いからです。

    自分に対する批判的な評価や他人からの非難を受けた場合は、自尊心が高い人よりも何倍も強く傷つきやすいです。

    引きこもりになりやすい

    引きこもりになりやすい

    自尊心が低い人は、引きこもりにもなりやすいと言われています。自分に対する信頼感や自己肯定感が低く、他者とのコミュニケーションを避ける傾向があるからです。

    実際に、『Low Self Esteem: What Does It Mean To Lack Self-Esteem?の研究』でも、自尊心の低い人は、他人との交流を避ける傾向にあることが証明されています。

    自尊心が低いと孤独や孤立を感じやすく、引きこもりにつながることがあるというわけです。

    すぐに諦めてしまう

    すぐに諦めてしまう

    自尊心が低い人は、自分で何かを成し遂げる自信が持ず、すぐに諦める傾向があります。途中までは目標に向かって取り組んでいても、失敗するとすぐに諦めてしまうのです。

    自尊心を高めて、やり遂げられる精神を身につけたいですね。

    傷つきやすい自尊心へのNGアプローチ3つ

    傷つきやすい自尊心へのNGアプローチ3つ

    自尊心は非常に傷つきやすいです。傷つきやすい自尊心を守ろうとするとき、人は不適切なアプローチ方法をとることがあります。

    自尊心が下がってしまうNGアプローチを3つご紹介します。

    自尊心へのNGアプローチ
  • 1. 「防衛的悲観主義」で自分を守る
  • 2. 人と比べて安心する「仮想的有能感」
  • 3. いつまでも心が満たされない「完璧主義」
  • 公認心理士の今井正司氏の見解をもとに解説します。

    「防衛的悲観主義」で自分を守る

    「防衛的悲観主義」で自分を守る

    傷つきやすい自尊心を持つ人は、自分を守るために「防衛的悲観主義」という思考パターンに陥ることがあります。自分がうまくいかないという結果を事前に想定し、失敗したときのショックから自分の心を守ろうとする心理です。

    学校のテストを例に挙げると、防衛的悲観主義の人は、やる前から「いい点が取れるはずがない」と考えようとします。結果、本当に成績が悪かった場合でも、ある程度のショックからは自分の心を守ることが可能です。

    しかし、傍観的悲観主義を続けていると、自尊心はどんどん下がってしまうので、おすすめできません。

    人と比べて安心する「仮想的有能感」

    人と比べて安心する「仮想的有能感」

    仮想敵有能感は、他人と比較して自分の能力や価値を確認することで自尊心を保とうとする心理です。一時的な安心感を与える反面、他人との競争に依存してしまい、長期的な自己成長にはつながりません。

    そもそも、冒頭にあったように、自尊心とは周囲からの評価や他者と比較して判断するものではなく、自分自身を絶対的な価値のある人間だと肯定する気持ちです。つまり、仮想的有能感は「仮想の自尊心」と言えます。

    例えば、自分の同級生が自分よりも年収の低い会社で働いてるとしましょう。仮想敵有能感の人は、「あいつより俺の方が年収が高いから優位だな」と考えます。その一方で、同級生が自分よりも年収が高い場合はマイナス思考に陥るのです。

    他人と比較して優位に立ったと感じることで自己肯定感が高まることもありますが、他人と比較して劣っていると感じることで、逆に自己評価が下がってしまう可能性も高いです。

    自分を他人と比較するのではなく、自分自身が過去よりも成長していることを評価し、自分自身を肯定することを大切にしましょう。

    いつまでも心が満たされない「完璧主義」

    完璧主義

    「完璧主義」とは、自分自身や他人に対して非常に高い基準を設け、それに達しないと不安や不満を感じる傾向を持つ性格的特徴のことを指します。

    完璧主義に陥ると、失敗やミスを許容できなくなり、自己否定感や自己嫌悪感が強くなってしまうのです。

    完璧主義に陥っている場合は、自分自身に対して厳しすぎる要求を緩め、自己評価を下げましょう。自分自身が完璧でなくてもよいことを認め、自分自身を受け入れることが、自尊心の向上につながります。

    【簡単】大人版|自尊心を育てるためには

    【簡単】大人版|自尊心を育てるためには

    自尊心を育てることは、自分自身を大切にし、自信を持って人生を歩むために重要です。以下では、自尊心を育てるための方法を簡単・応用に分けて解説します。

    1. 自分をありのまま受け入れる
    2. 自分と人を比べない
    3. 些細なことでも自分を褒める
    4. 無理に好かれようとしない
    5. 自分が好きな人と過ごす

    はじめに、簡単にできる5つの方法を精神保健福祉士の矢澤 敬子氏の見解をもとに実践してみましょう。

    自分をありのまま受け入れる

    自分をありのまま受け入れる

    自尊心を高めるためには、まずはありのままの自分を受け入れましょう。自分自身を受け入れることは、自分の欠点や弱点を認めることから始まります。

    自分の欠点や弱点に向き合っていると、だんだんと自分自身を肯定的に見ることができるようになるものです。

    自分を受け入れることで、他人からの評価に振り回されなくなり、自分自身を大切にできます。

    自分と人を比べない

    自分と人を比べない

    他人と自分を比較することは、自尊心を傷つける原因の1つです。比較することで、自分自身に焦りや不安を感じます。

    自分自身を他人と比較するのではなく、自身の成長や目標に向かって進むことに集中しましょう。

    些細なことでも自分を褒める

    些細なことでも自分を褒める

    些細なことでも自分自身を褒めることは、自尊心を高める効果があります。

    例えば、1日の終わりに、「今日も一生懸命働いたな」と自分自身に言ってあげるこだけでも効果があります。

    自分をたくさん褒めて、自尊心を高めましょう。

    無理に好かれようとしない

    無理に好かれようとしない

    人に無理に好かれようとしないことも大切です。

    自分自身が人にどう見られるかを気にしすぎると、他人に合わせた言動をとるクセがついてしまいます。無理に好かれようとすることは、自分自身を偽ることです。

    自分らしくいられる人たちと過ごしましょう。

    自分が好きな人と過ごす

    自分が好きな人と過ごす

    自分が好きな人と過ごすことは、自分の自尊心を高めるために必要です。自分の意見や価値観を認めてくれる人と過ごすことで、自信を持てるようになります。

    以上5つの方法を実践して自尊心を育てましょう。

    【応用】大人版|自尊心を育てるためには

    【応用】大人版|自尊心を育てるためには

    次に、【応用】大人版の自尊心の育て方をご紹介します。

    自尊心を高める言葉を呟く「アファメーション」

    自尊心を高める言葉を呟く「アファメーション」

    自分に対して肯定的な言葉を積極的に言い聞かせる「アファメーション」が、自尊心を高めるうえで効果的です。

    アファメーションを続ければ、自分に自信を持てるようになり、自尊心を高めることができます。

    アファメーションの具体的な効果ややり方については『アファメーションとは?専門家や科学的根拠・体験談より解説!』の記事をご覧ください。

    メタ認知を鍛える「マインドフルネス瞑想」

    メタ認知を鍛える「マインドフルネス瞑想」

    マインドフルネス瞑想でメタ認知を鍛えることで、自分自身を客観的に見ることができるようになり、結果的に自尊心を高められます。

    マインドフルネス瞑想は、ストレスや不安の軽減などにも効果があり、メリットがいっぱいです。

    マインドフルネス瞑想の具体的な効果ややり方については、『マインドフルネス瞑想のやり方・効果とは?生活習慣の中で継続しよう』の記事をご覧ください。

    感情を書き出し整理する「ジャーナリング」

    感情を書き出し整理する「ジャーナリング」

    ジャーナリングも自尊心を高めるための有効な方法とされています。ジャーナリングとは、手紙を書くように日記や自分自身に宛てた手紙を書くことで、自分の感情を整理する方法です。

    感情を文字にして表現することで、自分自身の気持ちを客観的に見ることができ、自己認識の改善につながります。

    詳しいやり方は『自己肯定感の高めかたをご紹介!高める具体的な方法やセミナーなどをご紹介します』の記事ご紹介しています。

    自尊心を育てるためには、様々な方法がありますが、自分自身に合った方法を見つけることが重要です。日々、自分自身と向き合い、自尊心を高めていきましょう。

    子ども版|自尊心を育てるためには

    子ども版|自尊心を育てるためには

    子どもの自尊心を高めることは、子どもの人生を豊かにするうえで重要です。最後に、筆者の保育士の知見もあわせて、子ども版の自尊心を育てる方法を紹介します。

    1. ささいなことでも感謝の言葉を言う
    2. 他の子どもと比べない
    3. 子どもに期待を押し付けない
    4. 良いことをしたときに褒める
    5. 悪いことをしたときは叱る

    方法1. ささいなことでも感謝の言葉を言う

    方法1. ささいなことでも感謝の言葉を言う

    親が子どもに些細なことでも感謝の気持ちを伝えることで、子ども自身が自分の価値を認めることができるようになります。

    例えば、家族と食事をするときに、子どもがお皿を下げてくれたら「ありがとう」と伝えます。

    こまめに感謝の言葉を伝えて、子どもの自尊心を高めましょう。

    方法2. 他の子どもと比べない

    方法2. 他の子どもと比べない

    親は、つい自分の子どもを他の子どもと比較してしまうことがあります。しかし、それは子どもの自尊心を傷つける原因になるのです。

    一人ひとりに合った目標を設定し、子ども自身の成長に焦点を当てましょう。

    方法3. 子どもに期待を押し付けない

    方法3. 子どもに期待を押し付けない

    子どもは親から過剰な期待を押し付けられると、自分を他人と比較してしまい、自己肯定感を失う可能性があります。

    親は個々の子どものレベルに合わせた挑戦を促し、成功したら一緒に喜んであげましょう。たとえ失敗しても、子どもには、失敗から新しいことを学ぶチャンスがあることを伝えると良いです。

    方法4. 良いことをしたときに褒める

    方法4. 良いことをしたときに褒める

    子どもが良いことをしたときには、褒めることが大切です。褒めることで、子どもが自信を持てるようになり、自尊心を高められます。

    例えば、子どもが宿題をしっかりとやり遂げた場合には、「よくがんばったね!宿題をしっかりできたんだね。」と褒めてあげましょう。

    ただし、褒めすぎには注意が必要です。適度な褒め言葉を心がけましょう。

    方法5. 悪いことをしたときは叱る

    方法5. 悪いことをしたときは叱る

    子どもが悪いことをしたときには、落ち着いたトーンでしっかり叱りましょう。叱るときは感情的にならず「どうしたら良かったのか」と問いかけるような形で、建設的なフィードバックを与えることが大切です。

    例えば、子どもが悪いことをした場合は、「そんなことをすると人を傷つけてしまうよ。次はどうすれば良かったか一緒に考えてみよう。」と伝えると良いでしょう。

    子どもが自分の行動について考える機会を与え、自己成長を促します。

    自尊心まとめ

    自尊心まとめ

    自尊心とは、自分を大切に思う気持ちのことを意味することであり、自尊心が高い人は対人関係が良くなる・幸福感が高くなるなどのメリットがあることがわかりました。

    逆に、自尊心が低いと感情が不安定になりやすく、引きこもりになったり、すぐに諦めてしまったりすることがお分かりいただけたと思います。

    また、自尊心を高めたい人は、自尊心へのNGアプローチをしないよう注意しましょう。記事のポイントを再度復習します。

    本記事のポイント
  • ●自尊心が高いとメリットがたくさんある
  • ●自尊心が低い人は感情が不安定になりやすい
  • ●自尊心を高めるには自分をありのまま受け入れることが大切
  • ●防衛的悲観主義や完璧主義などのNGアプローチには注意が必要
  • 上記ポイントを押さえて、自尊心を適切な方法で高め、毎日を穏やかに過ごしまましょう。


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