瞑想するとどんな脳波がで出るの?
ガンマ波の特徴や効果を知りたいわ。
瞑想をすると、γ(ガンマ)波をはじめとする5種類の脳波が出ます。ガンマ波は、「アルツハイマーの改善」や「集中力の向上」などの効果があり、瞑想の習熟者になると強まるものです。
今回は、それぞれの脳波の特徴と未知の領域の多いガンマ波の魅力を深堀していきます。その他にも、初心者向けの瞑想法も解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
【この記事を読むとわかること】
- 瞑想をすると発生する4種類の脳波と特徴
- ガンマ波の2つの効果
- ガンマ波が出るタイミング
- ガンマ波に誘導するおすすめの音楽
- 初心者向けの瞑想法3選
目次
脳波とは?
脳波とは、脳が働いているときに出る電気信号のことを言います。主に5種類の脳波があり、その中の1つが「ガンマ波」です。
それぞれの脳波のバランスが崩れると、生活面で支障がると言われており、バランスを保つ必要があります。
脳波によって特徴・効果・発生するタイミングが異なりますが、普段よりも脳波を強めたいときは、「瞑想」が効果的です。脳波を強めると、脳の活動が活性化し、いつもより高い生産性を発揮したり集中力を高めたりできます。
以下では、瞑想すると発生する4つの脳波とその特徴をご紹介します。
- α(アルファ)波
- β(ベータ)波
- θ(シータ)波
- γ(ガンマ)波
α(アルファ)波
α(アルファ)波は、脳がリラックスしているときに現れる8.0-13.0Hz未満の脳波です。瞑想をしてリラックス状態に入ると、発生します。
α波が出ているときは、「ベータエンドルフィン」という快楽物質が分泌されており、ストレスを解消する効果がある状態です。その他にも免疫力を高めたり、病気の予防をしたりする効果もあります。
α波は、瞑想以外にも、「1/fゆらぎ」のリズムがある音楽を聞いたときにも発生します。疲れているときやストレスが溜まっているときにα波は有効です。
α波は瞑想の中でも、意味な文字列を唱え続ける「超越瞑想」で強まる傾向があります。
β(ベータ)波
β(ベータ)波は、起きて活動しているときに発生する15.0-25.0Hz未満の脳波です。主に、注意深く考えているとき・緊張しているとき・興奮したときなどに発生します。
β波が発生しているときは、思考が活発になり集中力が高まるのが特徴のため、「仕事の生産性を上げたいとき」や「勉強に集中したいとき」に活用するのがおすすめです。
ただし、頭をフル回転させている状態のβ波を出し続けるのは危険です。そのため、60〜90分の間隔で休憩を挟み、β波と交互にα波を発生させるよう意識しましょう。
β波は、強く集中するチベット仏教の「無条件の愛と思いやりの瞑想」で強まる傾向にあると言われています。
θ(シータ)波
θ(シータ)波は、ボーッとしているときやまどろんでいるときに発生する3.0-8.0Hz未満の脳波です。主に、深い瞑想状態の時に発生します。
α波よりリラックスしている状態であり、勉強する際に最適な脳波と言われています。なぜならば、θ波が発生している状態では、「記憶力」や「ひらめき力」が高くなるからです。
新しいアイディアを思いつきたいときや勉強に集中したいときは、θ波をうまく活用しょう。
θ波は、観察する瞑想である「マインドフルネス瞑想」「ヴィパッサナー瞑想」などで強まると言われています。
γ(ガンマ)波
γ(ガンマ)波は、θ波とセットになって発生する40Hzの脳波です。脳の認知機能を活性化させる脳波であり、人がまだ覚醒していない能力を開花させる可能性がある脳波とも言われています。直感力や予知能力が高まるとも言われており、まだ未知の部分が多い脳波です。
ガンマ波はθ波と同様に、深い瞑想状態や刺激のある環境に身を置いているときに発生すると考えられており、観察する瞑想である「マインドフルネス瞑想」「ヴィパッサナー瞑想」などで強まると言われています。
下記で、ガンマ波が発生するタイミングや効果をご紹介しますので、ぜひご覧ください。
ガンマ波はいつ出るのか?
ガンマ波の魅力をうまく活用するためには、どんな状態であれば発生するのかを知っておく必要があります。現在、明らかになっていることは、以下の通りです。
- 瞑想をしているとき
- 刺激のある環境にいるとき
下記で詳しく解説します。
瞑想をしているとき
ガンマ波は、瞑想や深い睡眠状態のときに発生する脳波です。
先ほども触れましたが、瞑想の中でも、特に「ヴィパッサナー瞑想」をしているときによりガンマ波が強くなることが、カルフォルニア大学の研究でわかっています。
刺激のある環境にいるとき
若いときに刺激の豊富な環境に暮らすと、ガンマ波が強くなると言われています。理化学研究所の研究結果では、人間の思春期にあたる若いマウスを刺激の多い環境で過ごさせたところ、隔離環境で過ごしたマウスよりも「ガンマ波」が強くなったという結果が出たのです。
刺激のある環境とは、この研究においては、遊具がある集団の環境を指します。ガンマ波以外にも、刺激のある環境で過ごすことで、空間記憶や学習能が向上するとのことです。
閉ざされた空間ではなく、新しいことに挑戦したり、知らない場所に出かけたり、自然と触れ合ったりと、なるべく刺激のある環境に身を置きたいですね。
ガンマ波に誘導するおすすめ音楽3選
ガンマ波に誘導する際におすすめの音楽を3つご紹介します。
- ガンマ波アルファ波刺激音楽
- 集中力を高める音楽と自然の雨音
- 五感を研ぎ澄まし、潜在能力を開花させるガンマ波音楽
ガンマ波アルファ波刺激音楽
集中力を高める音楽と自然の雨音
五感を研ぎ澄まし、潜在能力を開花させるガンマ波音楽
瞑想とは
瞑想とは、集中したり観察したりするなかで、自分自身の内側に向き合う習慣のことです。心身のリラックス・集中力のアップなどさまざまな効果が期待できます。瞑想をすれば、今までご紹介してきた魅力たっぷりな脳波を、いつでもどこでも強めらるのです。
ここでは、その瞑想について3点ご紹介します。
- 瞑想の効果
- 瞑想はいつやるのがいい?
- 瞑想におすすめのツール
後ほど、初心者向けの瞑想方法もご紹介します。
瞑想の効果
瞑想には、科学的に証明されているさまざまな効果があります。具体的には以下の通りです。瞑想によって効果が異なるため、マインドフルネス瞑想の効果を中心にご紹介します。
- 集中力の向上
- 記憶力や判断力の向上
- 細胞老化の防止
- 心の健康の向上など
マインドフルネス瞑想の効果については「瞑想の効果はすごい!効果を実感するためのポイントを解説」の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
瞑想はいつやるのがいい?
瞑想はどのタイミングでしても効果がありますが、朝・昼・夜の時間帯によって得られる効果が変わります。また、飲酒後や入浴直後は脳に血液が集まりにくため、瞑想するのは避けましょう。
瞑想初心者の方であれば「朝」の時間帯がおすすめです。
瞑想をする際に気をつけたいのは、取り組むタイミングだけではありません。ガンマ波は瞑想を習熟した人に強く現れる脳波のため、効果を実感したい方は特に、瞑想を継続的に取り組む必要があります。継続的に瞑想に取り組むことで、脳が少しずつ変化し、だんだんと効果が実感できるようになるのです。
瞑想するタイミングや期間などについての詳しい情報は「瞑想はいつやるのがベスト?朝・昼・夜の瞑想法と効果を解説!」の記事でご紹介していますので、チェックしてみてください。
瞑想におすすめのツール
瞑想初心者の方には、筆者が愛用しているRelook瞑想アプリの活用がおすすめです。このアプリは、音声を聞くだけで簡単に瞑想ができます。
400曲以上の音声・音楽が用意されており、自分の解決したい悩みや気分によって、自由にコンテンツを選べるのが魅力です。瞑想以外にも、ボディスキャン・アファメーション・自律訓練法など、さまざまなコンテンツが用意されています。
精神科医や催眠心理療法士などの専門家監修のもと作成されているので、安心して瞑想に取り組めるのも嬉しいですね。3日間お試し可能なので、ぜひ試してみてください!
簡単にできるおすすめ瞑想法3選|初心者向け
初心者の方に向けた、簡単にできるおすすめ瞑想法をご紹介します。
- 「ついで」にできる10秒瞑想
- 「寝ながら」できる瞑想
- 「音楽」を使った瞑想
詳しく解説します。
「ついで」にできる10秒瞑想
瞑想は継続的に取り組むことで効果が得られます。そうは言っても、瞑想が必要な人ほど忙しい毎日を過ごしている傾向があり、瞑想時間を確保できない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでおすすめしたいのは、生活習慣と組み合わせてできる「10秒瞑想」です。具体的には、手を洗うとき・集中力が続かないとき・ネガティブな気分なときなどの場面に活用します。
「本当に効果がああるの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、何気なく過ごす10秒と瞑想している10秒では雲泥の差が出ます。騙されたとおもって取り組んでみてくださいね。
詳しいやり方は「1分でできる瞑想の簡単なやり方を解説!10秒から始める超簡単瞑想法も」の記事でご紹介しています。
「寝ながら」できる瞑想
次に初心者におすすめしたいのが、「寝ながら」瞑想です。夜寝る前や朝起きるときに活用できます。寝る前に取り組むと睡眠の質があがり、朝起きるときにすると集中力がアップします。
また、寝ながら瞑想は、初心者や忙しい方だけでなく、じっとしているのが苦手ない人・不眠が続いている人にもおすすめです。アロマやキャンドルを併用するとよりリラックスできるので、ぜひ試してみてください。
具体的な効果ややり方は「寝ながら瞑想のやり方を具体的にご紹介!おすすめツールや効果も知っておこう」の記事でご紹介しています。
「音楽」を使った瞑想
瞑想初心者の方には、瞑想音楽もおすすめです。初心者のうちは雑念が湧きやすいため、音楽を流すと、その雑念が湧きにくくなります。ただし、どんな音楽でも良いというわけではありません。具体的には以下のような音楽が良いです。
- 「1/f」ゆらぎの音楽
- 自然の音が入っている音楽
- 歌詞が入っていない音楽
- ゆったりとした音楽など
音楽瞑想のやり方やおすすめの音楽は「瞑想音楽は必要?効果や選び方・具体的なやり方をご紹介!」の記事でご紹介しています。
「ガンマ波」と「瞑想」|まとめ
瞑想すると発生する脳波の特徴やガンマ波の魅力について深堀しました。ガンマ波にはアルツハイマー病の改善や集中力・記憶力の向上の効果があることがわかりましたね。
それでは再度、瞑想とガンマ波の関係性について復習してみましょう。
- ガンマ波は瞑想習熟者になると強く発生する
- ガンマ波はθ波とセットで発生することが多い
- ガンマ波は観察する瞑想「ヴィパッサナー瞑想」で強まる
ガンマ波以外の脳波にもさまざまな魅力があるので、ぜひ、どの脳波も強める効果のある「瞑想」に積極的に取り組んでみてください。